＜中國?少數(shù)民族の華＞奴隷制度を持っていたイ族（下）―雲(yún)南省

人口約650萬人、中國政府が公認している56の民族の中で、7番目に數(shù)が多いというイ族の人々。獨自の言葉や風(fēng)習(xí)、文化を持つ彼らの衣裝は、場所によって大きく異なる。

【その他の寫真】

寫真は雲(yún)南省の楚雄イ族自治州に住むイ族の女性たち。ここは標(biāo)高が最も高い地點で3657mあり、62萬4000人のイ族が居住している。この寫真は昨年1月に撮影されたもので、女性ばかりがみな美しくおめかしして、酒を飲んだりダンスをしたりして楽しんでいる。

彼らは1000年以上の間、高山と谷の間のこの場所で暮らしてきた。周囲の美しい自然環(huán)境は、民族衣裝にも大きな影響を與えてきたという。イ族の人々は大自然を観察し、刺しゅうや編み込み、貼り付けなどの服飾技術(shù)を発達させ、布地の上に表現(xiàn)してきた。そのモチーフとなったのは花や草、鳥、けもの、木、果実など。どれも自然界と暮らしの中に存在するものだ。

色使いのセンスも卓越しており、ズボンやスカート、エプロン、靴、そして「鶏冠帽」といわれるニワトリのとさかのような帽子など、そこかしこを華やかに彩った。特に好まれるのは、赤、緑、黃、白、オレンジ色、紫などの色である。イ族の女性は幼少の頃から刺しゅうを習(xí)う。どんな女性でも刺しゅうができない人はおらず、どの村にも有名な刺しゅうの達人がいるのだそうだ。

＜中國?少數(shù)民族の華＞シリーズでは、中國の少數(shù)民族が持つ文化や伝統(tǒng)、さまざまな表情についてお伝えしている。