2011年5月11日、中國経済誌?新世紀(jì)によると、中國湖南省邵陽市で05年までの3年間に、少なくとも16人の新生児が地元役場職員に病院から連れ去られ、海外に養(yǎng)子として売り飛ばされていたことが分かった。新生児1人當(dāng)たりの価格は3000米ドル（約2萬4300円）とみられ、売られた子供はすべて地元?邵陽市から1字を取って「邵」姓を付けられていたことから、地元では“邵氏新生児事件”として波紋を呼んでいる。

【その他の寫真】

それによると、事件が起きたのは湖南省邵陽市隆回県高平鎮(zhèn)。地元役場の計(jì)畫出産部門職員が02?05年、“一人っ子政策”違反を理由に、病院から農(nóng)村家庭の新生児を連れ去っていた。職員は子供を返す條件として、親に期限內(nèi)の社會扶養(yǎng)費(fèi)支払いを要求。払えない場合は子供を児童福祉施設(shè)に送っていた。同部門では、連れ去った子供の大部分が「政策違反(1人っ子政策に違反して生まれた2人目以降の子供)」だったと説明。しかし、同誌の調(diào)査では第1子にもかかわらず連れ去られた子も少なくなかった。親が探し歩いた末、扶養(yǎng)先の米國で7歳になったわが子が見つかった例や、雙子のうち1人が施設(shè)に送られた例もあった。

事件が起きた隆回県は、中國有數(shù)の貧困地帯。中國では一人っ子政策に違反した場合、2人目以降の子供1人當(dāng)たり3000元（約3萬7400円）から數(shù)萬元の社會扶養(yǎng)費(fèi)を納めなければならない。さらに、外國人が中國人孤児を引き取る場合、1人當(dāng)たり3000米ドルを養(yǎng)護(hù)施設(shè)に支払う必要がある。社會扶養(yǎng)費(fèi)は地方自治體にとっては大きな収入源で、職員の給與や人事考課にも影響するため、中國ではここ十?dāng)?shù)年、金銭目的の新生児誘拐が後を絶たない。背後には施設(shè)や地方自治體、闇組織が関與した大規(guī)模な人身売買ルートがあるとみられている。（翻訳?編集/AA）