2011年6月15日、中國が改革開放政策を?qū)g施して30年の間、多くの優(yōu)秀な人材が海外へ流出したが、今度は資産までもが國外に流れているという。その大きな理由は、汚職にまみれた政治體制と國の未來に対する不安だ。米國営放送ボイス?オブ?アメリカ（VOA）の報(bào)道。

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改革開放政策を敷いた1978?2009年の間に、中國はのべ162萬人の留學(xué)生を世界に送り出した。うち、帰國したのはたったの49萬人。3分の1にも満たない計(jì)算となる。また、同じ期間に、トウ小平による「先富論（富める者から先に富め）」によって多くの“中國的な特色を持った”富豪が誕生した。中國在住英國人ジャーナリスト、ルパート?フーゲワーフ氏による長者番付「Hurun Report（胡潤百富）」によると現(xiàn)在、資産1000萬元（約1億2440萬円）以上の富豪は全國に97萬人。しかし、このように表立った資産家のほかに國內(nèi)に存在する“隠れ富豪”は、その2倍の數(shù)が存在すると考えられている。

中國人民銀行（中央銀行）が最近発表した報(bào)告では、90年代中期以來、1萬8000人に上る共産黨幹部、公安局幹部、企業(yè)上層部などが國外に“移動(dòng)”した資産は8000億元（約10兆円）。北京理工大學(xué)の胡星斗（フー?シンドウ）経済學(xué)教授は、諸悪の根源は國有企業(yè)だと指摘する。國有企業(yè)が政府の後押しを受けて海外進(jìn)出を進(jìn)めた結(jié)果、國有の資金が國外に流出する格好の経路となってしまったからだという。政府は國営企業(yè)こそが政権を維持する基礎(chǔ)と考えているかもしれないが、國営企業(yè)が増えれば増えるほど汚職がはびこり、國民の不満は増大する。汚職の蔓延と経済格差拡大…つまり、逆に政権の危機(jī)に近づいているのだ?！阜礇A職活動(dòng)は黨（共産黨）を滅ぼすが、反汚職を封じれば國が亡びる」と言われるゆえんである。

こうした社會情勢下、個(gè)人的に資産を築いた人々が考慮するのは海外へ移住すること、そして財(cái)産を海外に移すことだ。彼らの多くは、中國には金銭で解決できない問題があると考えている。法制度や教育制度、社會福祉制度、環(huán)境問題、食品安全、そして漠然とした未來への不安など…また、富める者に対する世間の厳しい目線。CNNの報(bào)道では、中國の資産1億元以上の富裕層のうち47％が海外移住を考慮中で、27％がすでにそれを?qū)g行に移している。08?10年の3年間、中國の個(gè)人投資家による海外への投資額は年100％の割合で成長している。

汚職で財(cái)を貯めこんだ者も、努力によって財(cái)を築いた者も、揃って資産を海外に移そうとしている。その理由は共通している―中國の社會制度に、前途に、不安と恐れを感じているからだ。(翻訳?編集/愛玉)