2011年6月19日、中國人ブロガー、劉毓民（リウ?ユーミン）氏が「南シナ海での開戦は中國の國際戦略構(gòu)想をかく亂する」と題した記事を中國のブログサイト?鳳凰博報に掲載した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

愛國者というものは、自國の國家戦略を長期的な目で見るべきだ。我が國は現(xiàn)在、政治?経済?軍事?文化?外交の影響力が向上している段階で、國內(nèi)総生産（GDP）で日本を追い抜き、米國と肩を並べるまでになったとはいうものの、世界的な影響力はまだ遠く米國に及ばない。多くのネットユーザーは中國が數(shù)多く持つようになった先進の研究?開発成果を見て、世界一の実力を身に付けたと思い込んでいるが、それは大きな錯覚だ。

中國経済の発展には、指導(dǎo)部の的確な戦略や方策が不可欠である。世界情勢を高い視點から俯瞰し、中國の未來の発展に有益な戦略を立てて行かなければならない。中國は今のところ、致命的な傷を抱えている。國連常任理事國5カ國のうち、國土が分裂しているのは中國だけ。これは中華民族全體の痛みだ。祖國の完全な統(tǒng)一こそが中國の臺頭の過程で最も困難で、中國の戦略構(gòu)想の中で最も肝心な問題だといえる。

南シナ海情勢が急変した裏には、米國の影がちらついているのが見てとれる。米國は中國を快く思っていない。そのため、中國の臺頭には周辺環(huán)境の平和と安定が必要だ。ASEAN各國には親米派と親中派が存在するが、南シナ海問題で中國のやり方が性急すぎれば、周辺の隣國は続々と米國の懐に転がり込むだろう。それを見た親中派の國々も諦めて米國陣営に逃げ込み、中國の敵と化すかもしれない。

臺頭する中國には多くの友人が必要だ。我々は経済や外交などあらゆる手段を駆使し、海洋権益で紛爭を抱える國々との矛盾を取り払わなければならない。米國に中國包囲網(wǎng)を築かせないことこそが、中國の戦略上の利益に最も合致する。中國が重大な戦略構(gòu)想を?qū)g施する過程で軽率に戦爭をしかけるわけがない。南シナ海で戦爭など起きるわけがないと筆者は考える。（翻訳?編集/NN）