2011年6月22日、中國でスクラップになるはずの廃車が違法なヤミ業(yè)者などを通じて市場に再流入していることが分かった。買い替え需要の急増で毎年500萬臺もの使用済み自動車が生まれるが、正規(guī)の解體業(yè)者に持ち込まれるのはわずか2割ほど。殘り8割は違法ルートを通じて農(nóng)村に転売されたり、修理用の中古部品として出回っており、未熟な解體処理による環(huán)境汚染や不法投棄が大きな問題となっている。中國の各メディアが伝えた。

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中國では自動車に使用期限が設(shè)けられており、個人所有の乗用車は新車から15年、商用車は8年を越えると、原則として強制廃棄となる。しかし廃車手続きが煩雑なため、違法な回収業(yè)者に売卻して利益を得る人が大半を占めるのが現(xiàn)狀だ。関係者によれば、「サンタナ」を廃車にする場合、正規(guī)の解體工場に持ち込んでも鉄くずとして1000元（約1萬2000円）ほどしか受け取れないが、ヤミ業(yè)者ならば2萬元（約24萬円）以上の値が付くという。

中國自動車市場年鑑のまとめでは、當(dāng)局の認(rèn)可を受けた回収解體業(yè)者は2009年時點で全國に497社あるが、ヤミ業(yè)者はこの數(shù)十倍に上る。09年の全國の新車登録臺數(shù)は202萬2200臺で、自動車保有総數(shù)は7741萬6500臺に達したが、正規(guī)に廃車処理されたのは41萬200臺だった。日本を含む歐米諸國の平均廃車率は6?10％だが、中國はわずか2．61％だ。

法整備が急務(wù)と判斷した當(dāng)局は、10年7月に「廃棄自動車の回収解體管理條例」の草案を発表。安全でない車両や部品の市場流入を阻止し、解體処理中の環(huán)境汚染を防止するため、新規(guī)參入企業(yè)の資本金引き上げのほか、高度な処理施設(shè)の完備などを求めており、間もなく正式に実施される見通しだ。

また12年の完全実施を目指し、製造メーカーによる使用済み自動車の回収利用を定めた「自動車リサイクル法」の整備も進んでいる。すでに國內(nèi)の完成車メーカー14社と部品メーカーらが08年から試験運用を始めており、高度なリサイクル技術(shù)の導(dǎo)入と資源の有効利用が進められている。（翻訳?編集/JX）