2011年6月29日、北朝鮮の金正日総書記が、30日より予定していた訪露を中止したと伝えられた。日韓メディアの報道を中國?環(huán)球時報が伝えた。

【その他の寫真】

金総書記が先月30日からの日程でロシア極東のウラジオストクを訪問し、メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)と首脳會談を行う予定だったが、「総書記の健康上の理由」で訪問が突如取り消しとなった。ロシア大統(tǒng)領(lǐng)府も29日、メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)が30日にウラジオストクを視察で訪れることを認(rèn)めながら、金総書記との首脳會談については実施を否定した。これについて、ロシア?韓國?日本のメディアではさまざまな理由を推測している。

エネルギー?食糧でロシアの支援を得たい北朝鮮。六カ國協(xié)議について話を進(jìn)めたいロシア。雙方の意向がかみ合わないことが濃厚であったため、會談が中止されたと伝えたのは日本のメディア。一方で、韓國?聯(lián)合ニュースは「今回の金総書記の訪露は、極度な中國依存を脫卻し外交上の優(yōu)勢を得ることが目的だった」と分析し、ロシアからの投資を引き入れることで、事実上中國の獨(dú)占狀態(tài)となっている羅先(ラソン)経済特區(qū)の活性化も図ると報じた。

過去に何度も訪露予定を中止している金総書記が、最後にロシアを訪れたのは02年8月。前回はプーチン大統(tǒng)領(lǐng)(當(dāng)時)との極東會談を?qū)g現(xiàn)させている。もっとも、韓國?聯(lián)合ニュースが先月29日付で伝えたところでは、北朝鮮が経済的にも外交的にも孤立している現(xiàn)在、「訪露」という切り札は、まだ北朝鮮の手の內(nèi)に殘されている可能性が否定できない。今回の首脳會談が完全に取り消しとなった可能性は8割程度と見積もっている。つまり、殘り2割は「日を改めて実現(xiàn)」と見ているわけだ。

両國関係の強(qiáng)化は、ロシアにとってもメリットがある。極東地區(qū)の安全問題を改善するほか、國際社會での影響力や存在感を増すからだ。(翻訳?編集/愛玉)