2011年7月29日、香港紙?亜洲時報は「中國は南シナ海での衝突を免れた」と題した記事を掲載した。1日付で環(huán)球時報が伝えた。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

中國と東南アジア諸國連合（ASEAN）が承認(rèn)した南シナ海における領(lǐng)有権紛爭の平和的解決を目指す「行動指針」で、中國が譲歩したように見られているが、実は全くそうではない。この問題はASEANの會議で話し合われたものだが、中國とASEAN加盟國との間で領(lǐng)有権に関する話し合いは行われていないのだ。

米國が南シナ海問題を國際社會全體の問題に広げたいと考えていることは明白だ。米國がアジアへの関與を強(qiáng)めたい主な目的は中國の臺頭を封じ込めることだろう。中國と領(lǐng)土問題を抱えている國を支援することは、米國の対中戦略の一環(huán)。中國人の大半は、米國は裏と表を使い分けて中國の臺頭に対抗しようとしていると考えている。

経済?貿(mào)易では中國との関係を強(qiáng)化し、あわよくば中國からもっと借金したいと考えている。だが、その一方で中國をじわじわと封じ込めてしまおうと必死になっているというのが米國の真の姿だろう。米國政府は中國と周辺諸國が南シナ海問題でゴタゴタを起こす方がうれしいのだ。

中國政府にとっては、南シナ海の安定こそが中國とASEANの利益だと考えている。ベトナムやフィリピンが境界線を大きく越えてこなければ、沈黙を保つだろう。だが、こうした駆け引きが今後、米國の対中政策や米中関係にどのような変化をもたらすのか。それは中國の國情とも関係がある。

もしも、抑えつけられたナショナリズムが噴火を起こし、政権の合法性が危うい狀態(tài)になったら―。その時は中國政府もさらなる強(qiáng)硬路線をとらざるを得ないだろう。（翻訳?編集/NN）