2011年8月2日、世界最大の中國語ムスリムサイト?中穆網(wǎng)（muslim．com）に米ボードン?カレッジのランス?ゴア政治學(xué)教授による「中國の溫州で発生した高速列車事故が意味すること」とする記事が掲載された。以下はその概略。

【その他の寫真】

中國浙江省溫州市で23日に起きた高速列車の追突事故を受け、中國の民衆(zhòng)は想像を超える波風(fēng)を巻き起こした。それは中東?アラブ諸國の民主化運(yùn)動(dòng)「アラブの春」に通じるものがある。これは當(dāng)局も予想をしていなかった。どうやら中國は「社會(huì)の動(dòng)亂」という新しい時(shí)代に足を踏み入れたようだ。

今回の事故で中國政府が直面した最大の危機(jī)は、民衆(zhòng)の怒りが直接當(dāng)局に向けられたことだろう。彼らはまるで本能のように政府に対する不信感を露わにした。激しい怒りは長(zhǎng)きに渡る腐敗の蔓延と直接関係している。ところが、中國政府が世論抑えつけのために取った対策は愚かだった。

この情報(bào)化時(shí)代に今さら言論統(tǒng)制を敷いたところでどんな効果があるというのか。これでは國民の反感が一層増すだけだ。そんなことは國內(nèi)外のこれまでの歴史が十分に証明しているはずだが、中國政府はひたすら「人民民主専政」を崇め尊んでいる。これでは、中國の諸悪の根源は「政府主導(dǎo)の発展モデル」であることに國民も容易に気付くだろう。

中國政府は現(xiàn)在の苦境から脫卻し、模範(fàn)的な共産黨員が主導(dǎo)する「道徳」によって社會(huì)の秩序と安定を図ろうとしているが、自らが腐敗しているため、その旗印を掲げられない狀態(tài)に陥っている。政府を脅かす別の「道徳」を掲げる勢(shì)力が現(xiàn)れるのではないかと恐れるあまり、ますます抑えつけを強(qiáng)化するという矛盾から抜け出せないでいるのだ。

だが、このような社會(huì)が長(zhǎng)続きするわけがない。歴史が中國共産黨に殘した時(shí)間はもう長(zhǎng)くはないだろう。（翻訳?編集/岡田）