2011年8月13日、マレーシアの中國語紙?南洋商報(bào)は「メンツ重視、中身軽視、バツが悪い中國の都市の境遇」と題した記事を掲載し、中國の現(xiàn)代化と都市建設(shè)における景観至上主義について、表面的な都市化ばかりを優(yōu)先し、地下の下水システムがおろそかになっている問題を報(bào)じた。16日付けの中國新聞網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

今年の夏、中國では多くの都市が暴雨により冠水した。このような狀況は、急激に現(xiàn)代化を進(jìn)める中國の都市建設(shè)の欠點(diǎn)を浮き彫りにした。地上の外観ばかりを重視し、地下の下水網(wǎng)を軽視する傾向は、中國の都市部における共通の欠點(diǎn)だ。

健全で科學(xué)的な都市建設(shè)にとって、都市の血管、骨格や筋肉と言える地下のインフラ建設(shè)は絶対不可欠であり、それは中國の伝統(tǒng)的な「陰陽」思想による調(diào)和の概念とも重なっている。

パリやロンドンなど、歐州の発達(dá)した都市では18?19世紀(jì)にもなると、地上の発展と共に下水システムや地下鉄工事が進(jìn)んだ。感染癥防止や衛(wèi)生も目的とし、結(jié)果、地下にも一大都市空間が形成され、その調(diào)和が都市の繁栄を陰で支えて來た。中國でも宋代には、素晴らしい下水システムが存在した。江西省カン州市に作られた「福壽溝」と呼ばれる下水網(wǎng)は現(xiàn)代でも機(jī)能を発揮し、水害から街を守っている。この古人が考え出した排水システムは、北京?広州?杭州?武漢などの近代化した大都市にも負(fù)けていない。

また、長江流域の大都市?武漢市(湖北省)では、水害にあった経験を教訓(xùn)に120億元（約1500億円）を投じて下水システムの改善を行う。武漢市が中國の都市建設(shè)の近代化における一つのモデルとなることが期待されている。（翻訳?編集/若林亜希）