2011年8月29日、シンガポール華字紙?聯(lián)合早報(bào)（電子版）は、「菅直人氏が退陣したのは能力の問題ではない」と題した記事を掲載した。以下はその內(nèi)容。

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菅氏は在任中、「能力が低い」「権力に執(zhí)著している」とさんざんな言われようだったが、退陣表明の際に「やるべきことはやった」と言い切った時(shí)、真摯で誠実な人物に感じた。菅政権が歩んできたこの1年3カ月を振り返ると、本當(dāng)に大変だったと思う。

特にこの3カ月、「なかなか辭めない」と皮肉られながらも「退陣3條件」を掲げ、內(nèi)閣が崩壊寸前という悪條件の下、「平成23年度第2次補(bǔ)正予算案」「特例公債法案」「再生エネルギー特別措置法案」を成立させた。

震災(zāi)復(fù)興や原発依存からの脫卻など、後任が仕事をやりやすい環(huán)境を整えた形。それはまるで大義のために自らを犠牲にしたかのような潔さだ。わずか數(shù)萬円の政治獻(xiàn)金問題で逃げ出した閣僚や、寢ても覚めても頭の中は権謀術(shù)數(shù)ばかりの老練政治家より、菅氏の去り際の方がよほど清々しい。

菅氏の退陣は能力の問題ではない。昨年6月4日、鳩山由紀(jì)夫氏から首相の座を引き継いだ時(shí)は6割を超える支持率を誇っていた。多くの人が民主黨の希望と日本の未來を彼に託したのだ。だが、良い時(shí)は長く続かなかった。菅氏は消費(fèi)稅引き上げを頑なに主張し、民意を喪失。さらに、黨の大物である小沢一郎氏の政治資金スキャンダルにより內(nèi)閣改造を余儀なくされた。

その後の參議院選挙で民主黨は敗北?！袱亭袱靽鴷工蓼?、菅內(nèi)閣はどんどん窮地に追い込まれた。東日本大震災(zāi)は起死回生のチャンスだったが、黨內(nèi)抗?fàn)帳弦幌颏酥工蓼骸⒆悚我脧垽旰悉いAいた。このような環(huán)境では首相がどんなに能力があっても、それを発揮するのは至難の業(yè)だ。

菅氏は日本政治の新たな犠牲者にすぎない。犠牲者は彼が最初ではないし、最後にもならないだろう。日本は長い間、議會民主制をとってきた。首相は直接選挙ではなく、衆(zhòng)議院選挙で勝った政黨から推薦される。首相、衆(zhòng)議院、參議院という複雑さが、政治を権力闘爭の場にする元兇ではないのか。

安倍晉三氏から菅氏まですでに5人の首相が「ねじれ國會」にやられている。政権交代という歴史的な快挙を果たしても、こうした政治生態(tài)は変わっていない。首相短命の原因はこうした制度にあるのではないか。日本は5年間で6人目の首相が間もなく誕生する。だが、議會民主制と現(xiàn)行の選挙制度を根本から改革しない限り、今度の內(nèi)閣も短命という不運(yùn)から逃れられないだろう。（翻訳?編集/NN）