最近、日本企業(yè)の責(zé)任者が記者會(huì)見を開き、謝罪するシーンがテレビで頻繁に流れている。企業(yè)の幹部が頭を下げて社會(huì)全體に向けて謝罪を行うことは、日本企業(yè)の経営者や幹部が責(zé)任を負(fù)っていることを本當(dāng)に表しているのだろうか？

テレビから流れてくる不祥事を起こした日本の大企業(yè)の幹部が行う記者會(huì)見での謝罪はその話し方から表情、頭を下げるときの腰の角度など細(xì)かい部分に至るまで、まるで同じ人間から指導(dǎo)を受けているかのように非常に形式張って見える。実際、謝罪の仕方をレクチャーするコンサルタント會(huì)社も存在し、謝罪の仕方だけでなく、全體的なチェックも行うのだという。

東北大學(xué)の大渕憲一名譽(yù)教授は心理學(xué)の研究に長年攜わっており、どのように謝罪すれば相手に謝罪を受け入れてもらえるかといった研究も手掛けている。大渕名譽(yù)教授は不祥事を起こした當(dāng)事者に直接指導(dǎo)しないが、謝罪コンサルタント會(huì)社を?qū)澫螭衰互撺施`を行っている。

大渕名譽(yù)教授は「謝罪にはいくつかの要素があるが、大きく3つに分けられる。1つ目は、自分たちの非を認(rèn)め、責(zé)任を認(rèn)めるということ。2つ目は、関係者に迷惑をかけたという思い。3つ目はこれまでのことを反省して、これから改善するという誓い」と説明した。

企業(yè)の不祥事が発生すると、日本メディアはその原因を徹底的に追及し、世論には不祥事に対する批判が広まる。そのため、企業(yè)はある一定のタイミングで、メディアの追及を一區(qū)切りさせ、世論の流れを変えようとする。この區(qū)切りとなるのが謝罪會(huì)見であり、適切な謝罪を行うことで騒動(dòng)をしばらく収めることができる。そのため、マニュアルに則った流れで謝罪を行うだけでなく、謝罪による効果を最大限得られるように、事前にリハーサルも行う。

大渕名譽(yù)教授は取材の中で、正しい謝罪の仕方について頭を下げたときの腰の角度が大きいほど誠意がこもっていると説明。また、「通常起立して謝罪するので、最初に『このたびはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした』と言い、頭を下げる。その際に腰は45度くらいまで曲げ、10秒ほど経過してから頭を上げるのがいい」と説明した。

謝罪における頭を下げるときの腰の角度や頭を下げる時(shí)間の長さ、謝罪の言葉を數(shù)値化した場合、この1回の謝罪にはどれだけの誠意が込められているのだろうか。

これについて、大渕名譽(yù)教授は「謝罪が儀式化されているのは事実で、不祥事から信頼回復(fù)に向かう一連のプロセスの中の一つのステップであり、社會(huì)的な儀禮として行われている。そのため、謝罪する人が本當(dāng)に誠意を抱いているかどうかはあまり大きな問題ではなく、それよりも大衆(zhòng)の面前で頭を下げるという行為を大事にしているといえる」とした。

便宜的な措置となっている謝罪ではあるが、日本の人々も大企業(yè)が謝罪した後の評価において、相応の考えを持っている。「謝罪とビジネスは一體であり、ビジネスにおいてきちんとした謝罪の仕方を身につけることは非常に重要視されている」とする人や、「きちんとした謝罪ができなければ、企業(yè)だけでなく、個(gè)人の人生にとっても取り返しのつかない失敗を犯すことになる」という意見の人もいる。

日本では謝罪は責(zé)任を負(fù)うことを意味しているわけではなく、謝罪後にどのように改善するかはまた別の問題。そのため當(dāng)事者が完璧な謝罪さえすれば、社會(huì)的な制裁を受けなくて済むと考えているのではないかという懸念も存在する。確かに謝罪は一部の企業(yè)にとっては責(zé)任逃れの手段の一つとなっているが、結(jié)局のところ、すでに発覚した不祥事を謝罪だけで、無かったことにできるわけではない。しかし、一方で謝罪という方法を通じて、世論による批判をしばらくの間収めることは可能なのも確かだ。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YK）