2011年10月16日、野田佳彥首相が航空自衛(wèi)隊(duì)の観閲式で、中國と北朝鮮が「脅威」であるとの認(rèn)識を示し、不測の事態(tài)に備えるよう訓(xùn)示したことを受け、シンガポール華字紙?聯(lián)合早報は「野田式外交の意図」について論じた。以下はその概略。

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就任前から「タカ派」で知られる野田首相の外交姿勢を見ると、鳩山?菅両前首相のはっきりしない曖昧さから脫卻し、積極的な攻撃を始めたかのように感じる?！溉彰淄恕工趣いΥ螭手驑?gòu)築し、日本と共同利益を持つ國々を取り込んで脇を固める。こうした多層的な「野田式外交」を多方面に拡大していくつもりなのだろう。

では、野田首相が就任後1カ月でこれほど大々的に外交を展開するのはなぜなのか？そこに隠された意図とは？

まず筆頭に挙げられるのは日米同盟だ。米國との関係がこじれると內(nèi)政にも響くことは自民黨時代からすでに分かっていること。さらに鳩山由紀(jì)夫前首相の失敗の教訓(xùn)もある。長期政権も夢ではないと考えている野田首相が日本の頭上に控える「太上皇」である米國に逆らったり、関係維持をおろそかにしたりするはずがない。

當(dāng)然、米國と協(xié)力して中國の急速な臺頭を抑えることも重要だと考えている。昨年、中國と日本は世界経済のランキングで順位を逆転。これは長年アジアNo．1を保ってきた経済優(yōu)等生の日本にとって、非常に屈辱的なことだった。そのため、日本と同じ価値観で中國と領(lǐng)有権爭いを抱えるフィリピンやインドネシア、ベトナム、インドなどと「価値観同盟」を結(jié)び、中國を陥れようとしているのだろう。

野田首相は中國を「脅威」と名指しした航空観閲式で、南スーダンでの國連平和維持活動（PKO）への陸上自衛(wèi)隊(duì)派遣について前向きな姿勢を見せた。これは日本が國連安保理常任理事國入りを果たし、真の「大國」になる夢を?qū)g現(xiàn)させるためのアピールにほかならない。

だが、日本がどんなにそろばんをはじいても、実行に際しては幾重もの困難が待ち受けている。現(xiàn)に野田首相の支持率は発足時から10％も下がっているではないか。長期政権を保てない日本の內(nèi)閣が長期的な外交政策を展開することなどできるわけがない。（翻訳?編集/NN）