2011年10月21日、甘粛省敦煌市近郊に位置し、世界遺産に登録されている仏教遺跡?莫高窟の劣化が進(jìn)んでいる。水源の亂開発による砂漠化の進(jìn)行など、生態(tài)環(huán)境の悪化が主な原因だという。中國(guó)新聞社が伝えた。

【その他の寫真】

中國(guó)水利部の陳雷（チェン?レイ）部長(zhǎng)はこのほど、敦煌を訪れて莫高窟の狀態(tài)などを考察した。それによると、砂漠化の進(jìn)行によって吹きつける砂嵐の影響や、細(xì)かなほこりが莫高窟の壁畫の隙間や窟內(nèi)の遺跡の顔料に入り込み、壁畫の剝落や顔料の損傷、さらには壁の崩落などを引き起こしており、貴重な文化遺産に大きな脅威となっている。

文化遺産の劣化を防ぐため、敦煌市政府は調(diào)査や保護(hù)、新たな文化遺産の認(rèn)定などに1億元（約12億円）以上を投入してきた。しかし、河川の亂開発や大量の地下水の汲み上げなどにより、砂漠化の進(jìn)行に歯止めがかからない。この20年間に同地區(qū)の主要河川?黨河の灌漑地區(qū)周囲では面積約20平方キロメートルに及ぶ砂漠が増加し、クムタグ砂漠も毎年2?4メートルの割合で敦煌市に接近している。

敦煌の環(huán)境問題については、中央政府も重大な関心を示している。溫家寶（ウェン?ジアバオ）首相がこれまで數(shù)度にわたり文化遺産保護(hù)強(qiáng)化を指示してきただけでなく、中央政府は今年6月、「敦煌水資源の合理的利用と生態(tài)保護(hù)の総合規(guī)則」を承認(rèn)。47億2200萬元（約566億6400萬円）を投資し、総合的な保護(hù)対策の実施を決定している。（翻訳?編集/HA）