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北京大學社會學部の鄭也夫教授は、ブログで記事「中國人の信頼は家庭の範囲を超えられていない」を発表した。寫真は信頼を體感するための小學校の授業(yè)。後ろ向きに倒れ込んだ生徒をみなで支えるという內(nèi)容。
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2011年10月、北京大學社會學部の鄭也夫(ジョン?イェフー)教授は、ブログで記事「中國人の信頼は家庭の範囲を超えられていない」を発表した。
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社會學者ゲオルク?ジンメルは「信頼は社會における最も重要な総合的力量の一つである。人々の間に普遍的な信頼がなければ、社會そのものが瓦解してしまう。人々が一般的に感じている以上に、現(xiàn)代生活は他人の誠実さに対する信頼に基づいている」と指摘した。まさに信頼は社會秩序を成立させる重要なツールである。しかし、中國社會は依然として「低信頼社會」にとどまったままだ。
信頼社會を形成するためには、地域のコミュニティ、教會、職場などの社會中間組織の存在が不可欠となる。だが、中國社會は中間組織を持っていない。ゆえに「信仰」も「契約」も存在しないが、その中で奇妙な二律背反狀態(tài)が形成された。すなわち強大な中央集権體制が存在する一方で、その內(nèi)側はばらばらの散砂に過ぎない。表面的には家族など血縁関係が社會的ネットワークの中核を擔っているように見えるが、実は中國人の信頼は血縁ネットワークを超えることはないのだ。
信頼は3タイプに分類することができる。第一に人格の信頼だ。相手を知り、その経歴を知ることで信頼できるかどうかを知るもの。第二に通貨の信頼だ。知らない人間相手でも通貨を使って取引できるシステムが存在する。そして第三に専門家の信頼だ。醫(yī)師に治療を頼めるのは、ある事柄を熟知する専門家を信頼しているためだ。
今、中國ではこの3カテゴリすべての信頼が危機に脅かされている。通貨や専門家の信頼どころか、最も基礎的な人格の信頼まで揺らいでいる。もし信頼がひとたび失われたならば、その回復はきわめて困難だ。(翻訳?編集/KT)
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