2011年11月7日、中國(guó)紙?環(huán)球時(shí)報(bào)（電子版）は華字紙?日本新華僑報(bào)の蔣豊（ジアン?フォン）編集長(zhǎng)のコラム「蒼井そらと中國(guó)トップスターの共演は何を意味する？」を掲載した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫(xiě)真】

日本のAV女優(yōu)、蒼井そらが先日、中國(guó)で再び話題をさらった。これまでネットユーザーの女神的存在にすぎなかった彼女だが、今回はかなり「格」を上げた。中國(guó)を代表する國(guó)民的歌手のソン?ツーイン（宋祖英）、大物女優(yōu)のカリーナ?ラウ（劉嘉玲）、著名文化人の楊瀾（ヤン?ラン）らと同じ舞臺(tái)に立ったのだ。

蒼井は昨年夏に上海で開(kāi)催されたオンラインゲーム「クロスブレイブ（中國(guó)名：勇士OL）」の発表會(huì)に登場(chǎng)し、一躍人気に火が付いた。今回も國(guó)際K?1連盟（FIKA）発足の発表會(huì)ということで、中國(guó)人男性に絶大な人気を誇る蒼井に白羽の矢が立てられたのだろう。だが、國(guó)民的歌手とAV女優(yōu)が同じ舞臺(tái)に立ったことにネットユーザーたちが黙っていなかった。

AVは日本では合法でれっきとした産業(yè)の1つだが、中國(guó)では違法で非道徳的とされている。それなのにAV女優(yōu)がなぜこれほどの人気を博しているのか。中國(guó)で売春婦は「市中引き回し」に遭うなどひどい扱いだ。ポルノ一掃キャンペーンも頻繁なのに、蒼井の作品をハードディスクにこっそり収める中國(guó)人男性は後を絶たない。しかも、単なるAV女優(yōu)の域を超え、「蒼井先生」「人民の蕓術(shù)家」などと崇められている。

ここに中國(guó)の「二元的な道徳秩序」が現(xiàn)れている。政府は主流メディアを使い、正統(tǒng)派の道徳観念を宣伝?指導(dǎo)するが、民間ではすでに獨(dú)自の認(rèn)識(shí)や基準(zhǔn)が広がっている。両者が重なる部分はもちろんあるが、その違いは明らか。インターネットの発達(dá)で両者の亀裂は広がる一方だ。

中國(guó)は多元化社會(huì)に突入した。もはや後戻りできないところにまで來(lái)ている。政府と民間、主流メディアとネット世界とでは道徳観念が全く異なってしまった。これは中國(guó)社會(huì)の進(jìn)歩の証ともいえるが、両者の亀裂の広がりはやはり心配である。（翻訳?編集/NN）