2011年11月4日、財(cái)経網(wǎng)は、中國(guó)の富裕層が続々と移民し、國(guó)を逃げ出すような狀況について、「先に豊かになれる人が豊かになり、豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」と唱えたトウ小平氏もこの現(xiàn)実を予想していなかっただろうと説いた。

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浙江省溫州市で先ごろ発生した企業(yè)経営者の連続夜逃げ事件には重要な問(wèn)題がある。それは、経営者たちがどこへ逃げたかである。浙江省のある統(tǒng)計(jì)によると、省內(nèi)の資本金1000萬(wàn)元（約1億2000萬(wàn)円）以上の企業(yè)経営者のうち、24％が移民手続きを完了し、32％が現(xiàn)在手続き中だという。事実上、すでに半分以上が浙江人ではなく、“外國(guó)人”なのだ。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院が公布したデータによると、中國(guó)は世界最大の「移民輸出國(guó)」で、これまでに約4500萬(wàn)人を世界に送り出している。一方、胡潤(rùn)（フーゲワーフ）研究院と中國(guó)銀行が今年10月に公表した「中國(guó)個(gè)人資産管理白書(shū)」によると、富裕層の14％がすでに移民手続きを完了あるいは申請(qǐng)中で、46％が移民を考慮している。また、4月に米コンサルティング會(huì)社ベイン?アンド?カンパニーと招商銀行が共同で発表した「2011年中國(guó)個(gè)人資産白書(shū)」では、富裕層の27％が移民手続きを完了し、47％が考慮中となっており、いずれのデータでも中國(guó)の富裕層が高い割合で移民を完了（あるいは考慮）していることが明らかになっている。

移民先の上位には米國(guó)、カナダ、シンガポールなど、「自由経済システム」の國(guó)が選ばれている。中國(guó)の富裕層は現(xiàn)在すでに100萬(wàn)人以上おり、毎年9％以上の割合で増加している。こうした富裕層の誕生は、30年以上にわたる改革開(kāi)放のたまものである。しかし、先富論を唱えたトウ小平氏も、恐らく大量の移民の発生を想像していなかっただろう。

富裕層の海外流出を止めなければ、長(zhǎng)期的に見(jiàn)て中國(guó)は再び富を失うリスクにさらされることになる。従って、政策決定者は富んだ後の財(cái)産保護(hù)制度を検討しなければならない。中國(guó)では、憲法の改正や物権法の確立など私有財(cái)産保護(hù)が強(qiáng)化された反面、相変わらず土地をめぐる不法な強(qiáng)制退去措置による傷害?致死事件などが多発しており、財(cái)産保護(hù)法規(guī)が事実上形骸化している。カナダへの移民手続きを終えたある企業(yè)家が「やっと安全になった」と話したという逸話もあるほどだ。

大量の富裕層を生み出しながら、國(guó)が財(cái)産を十分に保護(hù)できなければ、正常な市場(chǎng)経済國(guó)家には永遠(yuǎn)になれないだろう。（翻訳?編集/HA）