2018年1月19日、米華字メディア?多維新聞は、中國(guó)経済の急発展のなかで生じた「留守児童」問(wèn)題を「奇跡の裏の悲劇」とする見(jiàn)方に疑問(wèn)を呈する記事を掲載した。

記事は、近ごろ雲(yún)南省の小學(xué)生が髪の毛を凍らせながら學(xué)校に通う姿が社會(huì)から注目されたことを紹介。出稼ぎで家を空けた親の帰りを待つ「留守児童」の問(wèn)題が再びクローズアップされるきっかけになったとした。そのうえで「メディアが留守児童の親を非難するなかでわれわれは、両親の出稼ぎが子どもたちにメリットをもたらさないのかについて考え始めた」としている。

北京工業(yè)大學(xué)文法學(xué)院の陳鋒（チェン?フォン）氏は「留守児童の原因は、経済成長(zhǎng)のなかで労働力が農(nóng)村から都市に流れたこと。主に中國(guó)の都市化によって生じた現(xiàn)象だ。家庭にとってみれば、出稼ぎはより多くの収入を求めるという理性的な選択である。われわれは留守児童を問(wèn)題化してはならない。私も父が出稼ぎしていたが、學(xué)校は出稼ぎの親を持つ子に特に目をかけていた。學(xué)校の教育、村の教育が、家庭教育の不足を補(bǔ)ってくれていた。そのため、私は自分が留守児童だと感じなかった」と語(yǔ)った。

米スタンフォード大の経済學(xué)者スコット?ロジール氏は自身の研究報(bào)告で「留守児童は中國(guó)の農(nóng)村地域において最も脆弱な集団ではない」とし、悲劇として過(guò)剰に煽り立てることに疑問(wèn)を呈しているという。

陳氏は「もう1つの問(wèn)題は、留守児童が往々にして問(wèn)題児とのレッテルを貼られること」と指摘。「留守児童は問(wèn)題児とはイコールではなく、レッテルによって彼らの発展に悪影響を與えてはならない。両親による教育の不足は、現(xiàn)在の科學(xué)技術(shù)による方法で解決することができる。映像通話を通じて子どもの勉強(qiáng)をみたり、會(huì)いたいという気持ちを満たすことができるのだ」と話しているという。（翻訳?編集/川尻）