誰が日本の若者の夢を奪ったのか―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2018年2月9日(金) 8時(shí)50分

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日本で最近、20歳の新成人123萬人が成人式を迎えた。青春真っただ中の若者の歓聲と笑顔にはうらやましい気持ちにさせられるが、その內(nèi)面の狀況には懸念も付きまとう。寫真は成人式。

日本で最近、20歳の新成人123萬人が成人式を迎えた。青春真っただ中の若者の歓聲と笑顔にはうらやましい気持ちにさせられるが、その內(nèi)面の狀況には懸念も付きまとう。日本のマーケティングリサーチ最大手?マクロミルが昨年末に新成人を?qū)澫螭藢g施した調(diào)査では、「將來の夢があるか?」との質(zhì)問に対して、37.8%が「ない」と答えた。また、日本の未來について「明るいと思う」と答えた新成人も34.4%にとどまった。人民日報(bào)が伝えた。

「戀愛もしたくないのに、結(jié)婚なんてもってのほか。だから、家を買う必要もない」。長年東京で働いている筆者がよく耳にする若者の言葉だ。國立社會(huì)保障?人口問題研究所がこのほど公表した世帯數(shù)の將來推計(jì)によると、2040年には単身世帯が全世帯の約4割に達(dá)し、その半分が65歳以上の高齢者だ。

一日3食は簡素にすませ、車やぜいたく品には見向きもせず、戀愛、結(jié)婚を嫌い、家は買わずに借家に住む…。最近、日本で人気のドラマに出てくる登場人物の生活は、「低欲望」と評(píng)される日本の若者を再び話題のネタにさせている。日本の著名な経営コンサルタントの大前研一氏は15年に著書「低欲望社會(huì)」を刊行し、日本の若者のライフスタイルや考え方を紹介し、それに対する懸念を示した。

敗戦後の困難な時(shí)期に生まれた日本の若者は、闘志を燃やし、未來に希望を持ち、世界中の人が羨望の眼差しで見る輝かしい時(shí)代を築いた。あれから數(shù)十年が経った今、日本の若者のモチベーションは大きく低下してしまった。では、日本の若者の夢を誰が奪ってしまったのだろう?

ある経済學(xué)者は「1990年代にバブルが崩壊し、日本ではデフレ?スパイラルが起き、給料がほとんど上がっていないため、若者は將來お金をたくさん稼げると希望を持たなくなっている」と分析している。そのような若者の財(cái)布のひもは固く、必要な時(shí)のために、必死に貯金する。また、日本の企業(yè)の雇用制度が根本的に変化し、「非正規(guī)労働者」が増加している。ある社會(huì)學(xué)者は、「毎月の給料も少ないのに、いつ失業(yè)するかも分からず、あれをしたいとかこれをしたいとか、大きな夢を持つことはできない。日本社會(huì)の階層は固定化されており、上昇したくても出る釘は打たれる。夢がないのに、若者は何に向かって奮闘すればいいのか」と指摘する。努力しても、社會(huì)的地位を上げるのは難しいため、「無欲」な生活をそれなりに送り、ボチボチと暮らせればと思う若者が増加しているのだ。

若者は自分自身でライフスタイルを決めることができるが、若者が「低欲望」生活に甘んじるままにしておくと、後々大きな問題へとつながる可能性もある。日本の學(xué)者の間では、「低欲望」の原因についてはいろんな見方があるものの、その影響については、少子高齢化が加速し、高齢者を養(yǎng)う社會(huì)の負(fù)擔(dān)が大きくなり、日本の経済は泥沼から抜け出せないとの見方で一致する。

経済學(xué)という観點(diǎn)から見ると、若者の欲望が低下し、消費(fèi)に消極的になると、商品が売れず、そうなると、労働者の給與も上がらない。さらに、企業(yè)は投資を控えるようになり、経済はまた、停滯、不景気に陥ってしまう。このような悪循環(huán)はいつの間にか形成され、それを打ち破るのは至難の業(yè)だ。また、社會(huì)學(xué)という観點(diǎn)から見ると、「低欲望」により、少子高齢化が深刻化すると、社會(huì)の持続可能な発展の足かせとなる。

若者は國家の未來。日本の若者が「低欲望」であることは、將來に希望を持てないという若者の姿を映し出していると同時(shí)に、日本の近年の経済構(gòu)造改革や社會(huì)改革が思うように進(jìn)んでおらず、成果に乏しいことも反映している。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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