2018年2月7日、英紙フィナンシャル?タイムズの北京支社長(zhǎng)、Jamil Anderlini氏が「日本の溫泉郷が中國(guó)に対する警告となっている」とするコラムを発表した。香港メディアの鳳凰網(wǎng)が転載している。以下はその概要。

越後湯沢は完璧といえるような所だ。新幹線で東京からわずか1時(shí)間15分で到著し、人をとりこにする溫泉、理想的なスキー場(chǎng)、それに最上のコメや酒で有名だ。

川端康成の小説「雪國(guó)」が1968年にノーベル文學(xué)賞を受賞し、名譽(yù)ある日本初の受賞作家になった後、越後湯沢には文學(xué)の味わいと魅力も加わった?！秆﹪?guó)」は、20世紀(jì)初頭の越後湯沢を舞臺(tái)とした、東京に住む豊かな生活を送る男性と現(xiàn)地の溫泉蕓者との愛(ài)情物語(yǔ)だ。

今の越後湯沢は、日本の地方経済が直面する主な問(wèn)題を體現(xiàn)した縮図と言える。それは悲慘な人口構(gòu)造だ。越後湯沢の物語(yǔ)は、世界第3の経済國(guó)のみならず、同様の人口発展傾向にあるその他の國(guó)にとっても啓発を與えるものとなっている。

越後湯沢は、町の中心部の多くの店が閉まっており、大半のレストランは冬季の週末だけ営業(yè)し、東京から來(lái)る短期滯在のスキー客に対応している。

前世紀(jì)80年代末から90年代初期のバブル絶頂期と比べると、付近の住宅価格は95％下落した。10年前、中古自動(dòng)車(chē)1臺(tái)分にも満たない値段でマンションを買(mǎi)った。その時(shí)は良い投資をしたと思ったが、今では近所の人は逆に部屋の引き取り手を募集しているほどだ。

もし、町全體にあるリゾートホテルやリゾートマンションを見(jiàn)學(xué)するなら、それは1989年から時(shí)間が止まった世界を見(jiàn)ることになる。至る所に本場(chǎng)ではないチーズフォンデュ鍋の店や、當(dāng)時(shí)流行したおかしなフレーズを見(jiàn)ることができる。

不動(dòng)産業(yè)者によると、ここでは75％のマンションが空いているという。30年ほど前にピークを迎えた住宅バブルの規(guī)模は大きく、これはこの地域や日本のその他の地方の不動(dòng)産価格が永遠(yuǎn)に上昇しないことを意味している。高齢化と都市部への移住によって、當(dāng)時(shí)需要に対して過(guò)度の供給がなかったとしても、需要は減り続けているのである。

2017年、日本の人口は40萬(wàn)3000人減少した。このままだと、2115年には日本の人口は1億2650萬(wàn)人から5100萬(wàn)人にまで減少する。そして日本の5分の1以上の土地（デンマークの國(guó)土面積に相當(dāng)）が、持ち主のいない土地となってしまうのである。

バブルと人口減少は、數(shù)十年にわたる経済停滯をもたらした。過(guò)去30年間の大部分で、日本のGDP成長(zhǎng)率は0?2％の間であり、歴代の政府がデフレ脫卻を目指して努力してきた。

明白な解決方法の1つは、移民を受け入れ、外國(guó)人が容易にマンションを購(gòu)入できるようにし、越後湯沢のような土地に住んでもらうことだ。豊かな西洋諸國(guó)の多くでも高齢化が急速に進(jìn)んだが、大規(guī)模な移民を受け入れることでこの問(wèn)題に対応した。しかし日本は、ずっと移民受け入れには反対であり、この立場(chǎng)がすぐに変化することはあり得ないだろう。

日本が直面している問(wèn)題は、他のアジア経済組織、特に中國(guó)に対する警告となっている。中國(guó)は昨年、1723萬(wàn)人の新生児を迎えたが、一昨年と比べて63萬(wàn)人減少した。中國(guó)政府は2015年末に數(shù)十年続いた「一人っ子政策」を廃止したにもかかわらずだ。1980年から2012年の間に中國(guó)の労働適齢人口は3．8億人増加したが、これが過(guò)去十?dāng)?shù)年間にわたる中國(guó)の驚異的な経済成長(zhǎng)の大きな要素になったのだろう。

中國(guó)の人口増加が緩やかになると同時(shí)に、2012年以降、労働人口は減少し続けている。バンクオブアメリカ?メリルリンチのアナリストの予測(cè)によると、2050年には中國(guó)の労働人口は2億1200萬(wàn)人減少するという。これは、現(xiàn)在の約3分の1に當(dāng)たる。しかも、この數(shù)字は世界第5位のブラジルの総人口に相當(dāng)するのだ。

中國(guó)の人口減少は、住宅と建築ブームの後に発生する。このブームは日本のバブル経済時(shí)代が見(jiàn)劣りして見(jiàn)えるほどだ。2012年から2016年までの5年間の中國(guó)のコンクリート生産量は、米國(guó)が20世紀(jì)に使用したコンクリート総量の3倍に當(dāng)たる。

そのうち、大部分が小さな町の住宅建設(shè)に使用されており?，F(xiàn)地政府は土地を販売することで大部分の財(cái)政支出を賄ってきたため、土地と住宅価格が上昇した。

過(guò)去10年間の中國(guó)の建築ブームの資金源の大部分が信用貸付であるならば、これらの信用貸付の擔(dān)保の多くが、過(guò)度に高価値とみなされた不動(dòng)産である。そうすると、中國(guó)の金融システム全體の基礎(chǔ)はあまりに堅(jiān)固さに欠けることになる。

現(xiàn)在、北京から高速鉄道に乗って中國(guó)のどこにでも行くことができ、車(chē)窓には建設(shè)途中や空き室の多いマンションを見(jiàn)かける。數(shù)十年後、これらの建物は、ちょうど越後湯沢の幽霊ホテルやマンションが日本のバブル時(shí)代の証拠であるのと同じように、中國(guó)のバブル時(shí)代及び人口減少の遺物となるのかもしれない。（翻訳?編集/山中）