木口 政樹 2018年10月19日(金) 20時(shí)0分
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韓國はなべもの天國である。大きななべをテーブルの中央において、みなでつついて食べる。自分の分がセグメントに分けられて出てくる日本のスタイルとちがって、こちらではみなでいっしょにつついて食べるのが一般的だ。寫真は韓國料理。
キムチチゲ、テンジャンチゲ、メウンタン…と韓國はなべもの天國である。大きななべをテーブルの中央において、みなでつついて食べる。スプーンで汁をすくって飲み、箸で具をつまんで食べる。取り箸というのは基本使わない。自分の箸とスプーンでそのまま食べる。
自分の分がセグメントに分けられて出てくる日本のスタイルとちがって、こちらではみなでいっしょにつついて食べるのが一般的だ。お寺では韓國の場(chǎng)合も、1人1人別々に御膳が出る仕組みになっているものの、一般の家庭では1人1人別々に盛り付けするということはしない。
みんなでいっしょに1つなべを囲んで食べる。1人1人別々の日本スタイルに慣れている人からみると、少し汚い感じがするかもしれない??冥巳毪欷矿绀扦胜伽猡韦颏膜蓼啶铯堡坤?、箸についた唾液がなべにしみるじゃないかというわけだ。
たしかに唾液はふんだんに入っているにちがいない。ときにはつばのようなものまで入るかもしれない。しかし韓國の人は、そういうこまかいことには気をつかわない。みんなでいっしょに、おれもおまえもいっしょに同じなべをつつく。ここのところが彼らにとってはとても重要なことなのである。食べるときは、みんないっしょ。なべも同じもので、というのがベースとなる意識(shí)である。
物乞いがやってきても、いっしょに食事を與えてやるのがつい最近(といっても2、30年前)までの常識(shí)であり風(fēng)習(xí)であった。おおらかででっかい意識(shí)が見えはしまいか。
1人1人別々にとって食べるという姿は、韓國の人にとってはちょっとみみっちくてちまちましていて、セコイ姿に映るようだ。みんなで食べるというのが常識(shí)的意識(shí)だから、ある面では困ることもある。わたしは授業(yè)の関係などもあって、よく研究室で1人でかみさんの作ってくれた弁當(dāng)を食べたりパンを食べたりすることがあるのだが、韓國人のかみさんはそれが非常に気に入らないのである。
わたしとしては1人でゆっくり誰に気兼せずに食べられる研究室での1人食事は無上の喜びなのだが、かみさんの意識(shí)としては、職場(chǎng)で1人で食事するなんてのは、なんとみすぼらしく、かわいそうな姿なのかと思うようである。ほんとうは毎日研究室で晝ご飯をマイペースで食べたいのだが、かみさんの「命令」により週2回は難しい時(shí)間をなんとかやりくりして同僚と食べることにしている。しかしわたしは研究室で1人靜かにゆっくりと食べたいというのが本音なのである。やはりどうしようもない日本人なのであろう。
■筆者プロフィール:木口 政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星(サムスン)人力開発院日本語科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。 著書はこちら(amazon)Twitterはこちら※フォローの際はメッセージ付きでお願(yuàn)いいたします。
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