中國人民解放軍の公式サイトである中國軍網(wǎng)は8日、中國空軍Su?35戦闘機(jī)が南シナ海を戦闘巡航したとする記事を掲載した。中國は米軍が1月下旬に南シナ海で「航行の自由」作戦を改めて実施したことに強(qiáng)く反発している。

中國外交部（外務(wù)省）の陸慷（ルー?カン）報(bào)道官は1月20日、米軍のミサイル駆逐艦が南シナ海にあり中國が主権を主張するスカボロー礁（中國名：黃巖島）から12カイリ以內(nèi)の海域を航行したとして、「強(qiáng)烈な不満」を表明した。スカボロー礁はフィリピンと中華民國（臺(tái)灣）も主権を主張しているが、2012年からは中國が実効支配している。

米軍は、中國など複數(shù)の國が主権を主張する島の近くを自軍軍艦を通過させる「航行の自由」作戦を改めて発動(dòng)したとされている。

2月になると、南シナ海における中國軍の動(dòng)きが活発になった。中國?國防部によると中國海軍南海艦隊(duì)が3日には、遠(yuǎn)洋防空演習(xí)を?qū)g施した。自軍（レッド軍）と敵軍（ブルー軍）に分かれ、飛來するブルー軍の航空機(jī)4機(jī)をレッド軍が電波妨害し、ミサイルなどで撃墜する本格的な物だったという。

一方で、中國空軍は7日までに、南シナ海でSu?35戦闘機(jī)に戦闘巡航させた。戦闘巡航とは、ミサイルや弾丸を裝備して行う、具體的な戦闘に次ぐ位置づけのパトロールとされている。

Su?35はロシアのスホーイ社が開発し、2008年に初飛行させた長距離多用途戦闘機(jī)。ロシア軍は同機(jī)をシリアにも派遣しており、2017年12月に発生した、米軍作戦空域に侵入したロシア軍Su?35に対して米軍最新鋭機(jī)のF?22が緊急発進(jìn)した事例では、接近して対峙した場合のF?22の弱點(diǎn)が露呈したとされる。F?22のステルス性能が意味をなさず、Su?35の機(jī)動(dòng)性の方が優(yōu)れていることの優(yōu)位性が改めて明らかになったという。

中國のSu?35輸入については、中國がそれまでロシアの戦闘機(jī)を無許可で改造して「自國製戦闘機(jī)」を開発?運(yùn)用してきたことなどが原因で交渉が難航したが、ロシア側(cè)にも資金を必要とする事情があり、2015年末までに、18年までに24機(jī)が中國側(cè)に引き渡されることで雙方が合意したとされる。（翻訳?編集/如月隼人）