江蘇省で68歳女性がA型H7N4鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが分かった。香港政府?衛(wèi)生署衛(wèi)生防護(hù)センターは14日、中國大陸部に旅行する人に注意を呼び掛けた。香港大學(xué)?微生物學(xué)科の袁國勇教授は、同ウイルスは高病原性であり感染が常態(tài)化する「風(fēng)土病化」の可能性があるとして懸念を示した。

衛(wèi)生署衛(wèi)生防護(hù)センターは14日、中國政府の國家衛(wèi)生計(jì)畫出産委員會(huì)から通報(bào)があったとして、江蘇省常州市に住む68歳女性がA型H7N4鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが分かったと発表した。同女性は12月25日に発癥し、1月1日に入院。同月22日には退院したという。

女性は発癥前に家禽（かきん）類と接觸していた。家族など女性と密接に接觸した人の発癥はなかった。

香港メディアの明報(bào)新聞網(wǎng)は15日、香港大學(xué)の袁教授はH7N4ウイルス感染癥が常態(tài)化する「風(fēng)土病化」するとの懸念を示したと伝えた。

袁教授はH7N4について、1997年にオーストラリアで動(dòng)物への感染が確認(rèn)された高病原性のウイルスで、これまで人への感染は確認(rèn)されていなかったと説明。同ウイルスのデータは少なく、感染経路などは分かっていないという。

袁教授によると、中國大陸部では家畜に対してA型H5N1鳥インフルエンザウイルスのワクチンを長(zhǎng)く使った。その後、H7N9ウイルスが出現(xiàn)した。ワクチンを多く使い続ければ、ウイルスは生き殘りのため遺伝子の組み合わせを変化させ、「人類の知恵」をもってしても、追い付くことはできなくなるという。

香港?衛(wèi)生署衛(wèi)生防護(hù)センターは、中國大陸部などに旅行する市民は、生きた家禽類を扱う市場(chǎng)や農(nóng)場(chǎng)を訪れることを避けるなど、十分に注意するよう呼び掛けた。

中國など中華圏では春節(jié)（舊正月、2018年は2月16日）の前後の期間、多くの人が帰省や観光を目的に旅行をする。病原體に感染した人がいれば、列車や長(zhǎng)距離バス、航空機(jī)などの交通機(jī)関で多くの人と狹い空間內(nèi)で過ごし、行き先でも多くの人と接觸することになる。そのため、感染癥の拡大リスクが高まる時(shí)期だ。（翻訳?編集/如月隼人）