2011年12月30日、新華ネットの報道によると、中國國務院新聞（報道）弁公室は同日、白書「2011年中國の宇宙活動」を発表した。2006年以來の中國の宇宙活動の主要な進展と今後5年の主要な任務について紹介、説明している。

【その他の寫真】

白書は全文1萬字近くで、前文、発展の目的と原則、06年以來の主要な進展、今後5年の主要な任務、発展の政策と措置、國際交流?協(xié)力の六つの部分に分かれている。

白書は次のように述べている。中國政府は宇宙事業(yè)を國の全體的発展戦略の重要な構(gòu)成部分とし、常に平和目的の大気圏外空間の探査、利用を続けている。近年、中國の宇宙事業(yè)は急速に発展し、若干の重要技術分野で世界の先進の仲間入りを果たした。宇宙活動は中國の経済建設と社會発展の中でますます重要な役割を果たしている。

白書は中國が宇宙事業(yè)を発展させる目的として次の點を挙げている。大気圏外空間を探査し、地球と宇宙に対する認識を広げる。大気圏外空間を平和利用し、人類の文明と社會の進歩をはかり、全人類に幸福をもたらす。経済建設、科學技術発展、國家安全保障、社會進歩などの面の要請を満たし、全人民の科學的文化的資質(zhì)を高め、國の権益を守り、総合國力を増強する。

白書は、中國が宇宙事業(yè)を発展させるうえで國全體の発展戦略に従い、寄與し、科學的発展、自主的発展、平和的発展、革新的発展、開放的発展の原則を堅持すると強調(diào)している。

白書は、（前回白書発表の）06年以來、中國の宇宙事業(yè)は急速に発展し、有人宇宙飛行、月探査観測などの重要宇宙科學技術計畫は飛躍的進展を収め、宇宙空間技術の全體的レベルが大幅に向上し、宇宙空間応用の経済?社會効果が著しく高まり、宇宙空間科學が革新的成果を収めたとしている。

白書によると、今後5年間に宇宙工業(yè)の基礎的能力づくりを強化し、先端技術研究を前倒しして手配し、引き続き有人宇宙飛行、月探査観測、高解析度地球観測システム、衛(wèi)星ナビゲーション測位システム、次世代運搬ロケットなどの宇宙重要科學技術計畫および一部重點分野の優(yōu)先プロジェクトを?qū)g施し、宇宙空間基礎施設を統(tǒng)一的に計畫、建設し、衛(wèi)星および応用産業(yè)の発展を促し、宇宙空間科學研究を深め、宇宙事業(yè)の全面的な、調(diào)和のとれた、持続可能な発展をはかる。

既定の目標、任務の達成を確保するため、中國政府は宇宙事業(yè)を発展させる政策?措置を定めた。その主な內(nèi)容は次の通り。各宇宙活動を統(tǒng)一的に計畫し、合理的に手配する。宇宙技術革新能力づくりを強化する。衛(wèi)星応用産業(yè)の発展を大いに推進する。宇宙科學技術工業(yè)の基礎的能力づくりを強化する。政策?法規(guī)の整備を強化する。持続的、安定的な宇宙活動経費の投入を保障する。社會各界の宇宙活動參加を奨勵し、宇宙人材陣づくりを強化する。

中國政府は次のように考えている。大気圏外宇宙空間およびその天體を自由に探査、開発、利用することは世界各國が享受する平等な権利である。世界各國の宇宙空間活動は各國の経済発展と社會進歩に役立ち、人類の安全、生存、発展に役立つものであるべきだ。國際宇宙協(xié)力は國連の「開発途上國の必要を考慮する、すべての國の利益のための宇宙空間の探査及び利用における國際的な協(xié)力に関する宣言」で提起されている基本原則を順守しなければならない。中國は平等互恵、平和利用、共同の発展を踏まえ、國際宇宙空間交流?協(xié)力を強化し、包容的発展を促すことを主張している。

白書は次のように述べている。06年以來、中國はさまざまな形の國際宇宙空間交流?協(xié)力を積極的に進め、多くの國、宇宙機関、國際機関と數(shù)多くの大気圏外宇宙空間の平和利用に関する?yún)f(xié)力協(xié)定や了解覚書に調(diào)印し、國連および國際機関の関係の活動に參加し、國際宇宙空間商業(yè)協(xié)力を支援し、前向きの成果を収めた。

白書は次のように強調(diào)している。今後5年間は中國が小康（わりあいゆとりのある）社會を全面的に建設するうえでカギとなる時期で、改革?開放を深め、経済発展パターンの転換を急ぐ正念場であり、中國の宇宙事業(yè)は新たな発展のチャンスを迎えている。中國は今後、國の戦略的目標を巡って、自主革新（イノベーション）を強化し、開放?協(xié)力を拡大し、宇宙事業(yè)の（効率、質(zhì)が）良好で速い発展をはかる。同時に國際社會と共に、平和でクリーンな大気圏外宇宙空間を守り、人類の平和と発展をはかる崇高な事業(yè)のために新たに貢獻することを願っている。

中國政府が宇宙活動に関する白書を発表するのは3回目で、2000年と06年に発表した。今回はその継続、発展である。

白書の中國語単行本は人民出版社から刊行され、即日、全國の新華書店で発売された。