中國、名作ドラマのリメイク版が続々登場 避けられない前作との比較

人民網(wǎng)日本語版    2018年2月27日(火) 22時30分

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人気のネット小説のドラマ化がここ數(shù)年、中國ではブームとなっていたものの、今年に入りドラマ市場では変化が起きており、過去の名作ドラマが続々とリメイクされている。

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人気のネット小説のドラマ化がここ數(shù)年、中國ではブームとなっていたものの、今年に入りドラマ市場では変化が起きており、過去の名作ドラマが続々とリメイクされている。中國新聞網(wǎng)が報じた。

その他の寫真

今月7日、若手俳優(yōu)の胡一天(フー?イーティエン)や陳哲遠チェン?ジョーユエン)が主演を務(wù)めるドラマ「絶代雙驕(Handsome Siblings)」がクランクインした。また、「倚天屠龍記」、「神雕俠侶」、「流星花園」、「泡沫の夏」などのリメイク版も現(xiàn)在撮影が進んでいる。過去の名作ドラマのリメイク版も大ヒットとなるのだろうか?

武俠ドラマのリメイク版が続々製作

ドラマ市場において、リメイク版は終始安定した位置を占めており、中でも武俠ドラマは高い人気を誇る。

人気小説家?金庸の武俠小説は數(shù)年おきにリメイクされており、ドラマ「神雕俠侶」はこれまでに8バージョンも製作されてきた。今年に入り、リメイク版の武俠ドラマが再び人気となっており、金庸や古龍、梁羽生などの作品のリメイク版ドラマが製作されている。

クランクインしたばかりの「絶代雙驕」は、郭靖宇氏がエグゼクティブ?プロデューサーを務(wù)め、昨年の放送されたドラマ「射雕英雄伝(The Legend of the Condor Heroes)」と同じクリエイター。蔣家駿監(jiān)督が金庸の名作「倚天屠龍記」のメガホンを握った。

今回リメイクされている武俠ドラマには、主演を人気アイドルではなく、新人の役者が務(wù)めているという共通點もある。例えば、「絶代雙驕」の主演は胡一天と陳哲遠で、「倚天屠龍記」は俳優(yōu)のツォン?シュンシー(曾舜晞)、陳[金玉][王其](チェン?ユーチー)、「笑傲江湖」に至っては全キャスティングが新人の役者となっている。

多くの人の子供時代の思い出となっているドラマ「新白娘子伝奇」も今年リメイク版が製作される。キャスティングはまだ発表されていないものの、今年1月に中國國家新聞出版広播電影電視(ラジオ?映畫?テレビ)総局に屆出が出された。

リメイク版ドラマをめぐって論爭

「今のリメイク版ドラマには心がこもっていない。新しいドラマは製作できないの?」など、名作ドラマが続々と製作されるにつれ、大きな論爭も巻き起こっている。

郭氏は以前、取材に対して、「いつの時代にも、その時代に合った『射雕』が必要。名作が名作となるのは、どんな時代でも見る人が共感を覚えることができるから」と語った。実際には、名作ドラマのリメイクに過度に否定的な見方をする必要はないが、過去の作品との比較は避けられないため、大きな試練が待ち構(gòu)えていると言える。

武俠ドラマも同じで、「射雕英雄伝」は人気俳優(yōu)?黃日華(フェリックス?ウォン)版があり、中國の情報コミュニティサイト?豆瓣では9.1ポイントと高得點となっている。また、「神雕俠侶」の俳優(yōu)?古天楽(ルイス?クー)版は豆瓣で8.9ポイント、「笑傲江湖」の俳優(yōu)?呂頌賢(ジャッキー?ルイ)版は8.2ポイントとなっている。評判のよかったこれらのドラマを前に、そのリメイクのハードルは非常に高くなっている。また、それらの名作は十年以上前にヒットした作品で、多くの人の子供時代の思い出となっており、それを見て思い出に浸ることもあり、現(xiàn)在になっても時々見たいと思わせている。それらの人にリメイク版を受け入れてもらうというのは決して簡単なことではない。

その他、リメイク版ドラマのクオリティには波があり、その點が、多くの人がリメイクに否定的なイメージを持つ理由にもなっている。テレビ局?電視広播有限公司(TVB)の人気小説をドラマ化した「尋秦記(A Step Into The Past)」(2001年)が大ヒットし、タイムスリップ?SFドラマというジャンルが人気になり、古天楽が演じた項少龍や俳優(yōu)?林峯(レイモンド?ラム)が演じた■政(■は瀛のつくり)が多くの人の記憶に深く刻まれた。しかし、17年後に製作された新版「尋秦記」は大失敗で、ストーリーや出演者の演技が舊作以下であったほか、見どころとなる特殊効果もなく、豆瓣での評価は2.2ポイントにとどまっている。

リメイク版が名作になるのは難しい

時代が変わり、名作ではあるものの、視聴者が注目するポイントも変わっている。ここ數(shù)年の多くの武俠ドラマというと、「武俠」という「ビン」に、戀愛の要素を「入れる」という、「新しいビンに古いお酒を入れる」というありふれたパターンが多く見られている。各種流行の要素をそこに盛り込んできたが、そのようなドラマは、見かけはよくても人気は長続きせず、評価を見てもそのことがよく分かる。

原作にあまりに忠実なリメイク版もある。中國では日本ドラマや韓國ドラマのリメイク版も多いが、セリフや衣裝、各シーン、撮影スタイルなどが原作と酷似しており、ローカライズがあまりされていないため、「キルミーヒールミー」や「深夜食堂」などは、ネットユーザーから「ただの中國語版」と揶揄されている。視聴者は新しいものを見たいと思っており、原作にあまりに忠実であるというのは得策ではなく、「手抜き」と見なされても仕方がない。

総じて言うと、多くの視聴者は名作に思い入れがあり、娯楽化されたリメイク版は一時的な話題になるかもしれないが、視聴者が本當(dāng)に必要としているのは、バラエティに富み、奧深さがあり、心を満たしてくれる作品だ。 (編集KN)

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