中國人旅行者は日本の安全を高く評価!「17年海外旅行レポート」で指摘

BRIDGE    2018年3月5日(月) 8時40分

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中國旅遊研究院とオンライン旅行大手のシートリップは1日、「2017年海外旅行ビッグデータ報告」を発表した。イメージ寫真。

中國旅遊研究院とオンライン旅行大手のシートリップは1日、「2017年海外旅行ビッグデータ報告」を発表した。

▼10カ國にとって中國は最大の「旅行客送り出し國」

レポートによると、17年に海外を訪れた中國人旅行者は1億3051萬人に達し、前年に比べ7%増えた。オンラインで旅を手配する人は多く、シートリップの統(tǒng)計では旅行者5人のうち少なくとも1人が同社で予約。このほか、中國はタイ、日本、韓國など10カ國において最大の「旅行客送り出し國」となり、この3カ國へはそれぞれ980萬人、735萬6000人、417萬人が訪れた。

17年の海外旅行者を年齢別で見た場合、最多を占めたのは1980年代生まれの31%で、次に多かったのが24%を占めた1969年以前に生まれた旅行者。以下、1970年代生まれ(17%)、1990年代生まれ(16%)、2000年代生まれ(12%)と続いた。男女別では男性が41%、女性が59%。旅のスタイルは団體ツアーが44%と最も多かったが、オーダーメード旅行や旅行サイトを通じて現地ガイドを手配するなどのニーズの急拡大も見られた。

このほか、旅のパートナーに関しては「親子旅行」が30%と最多を占め、「友人や會社の同僚」は23%、「戀人」は21%、「親」は10%、「1人」は8%となった。

▼1人當たりの平均費用は7%増

オンライン予約のデータを見た場合、1人當たりの平均費用は前年比7%増の5800元(約9萬8000円)だった。居住地別で最多となったのは北京の6817元(約11萬5000円)で、2位以下は上海、蘇州、溫州瀋陽、長春、大連、青島、貴陽、済南の順。上海から5位の瀋陽までは6000元(約10萬1000円)を上回った。

▼タイと日本が圧倒的人気

シートリップの予約狀況に基づく「人気の目的地トップ20」にはタイ、日本、シンガポール、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、米國、韓國、モルディブ、カンボジア、ロシア、アラブ首長國連邦、イタリア、フランス、オーストラリア、スペイン、ドイツ、英國、スリランカがラインクインした。

ネットでタイ旅行を検索、予約した人は全體の20%、日本は14%で、17年はこの2カ國が圧倒的な人気を集めた。シンガポールとベトナムは全體の5%だが、それぞれ前年の5位、9位から3位と4位に浮上。マレーシアとフィリピンも順位を上げるなど東南アジア諸國に対する関心の高まりが目立った。一方、高高度防衛(wèi)ミサイル(THAAD)問題で中國との関係が悪化した韓國は2位から9位に後退した。

このほか、シートリップでの予約が急増した國?地域にはモロッコ、トルコ、チュニジア、チェコ、ドイツ、スペイン、英國などがあり、16年に中國人に対するノービザ政策を実施したモロッコは前年比533%の伸びを示した。

また、中國人旅行者に人気の5大都市は上から順にバンコク、シンガポール、大阪、東京、チェンマイで、近年注目が高まっている島しょへの旅行では沖縄が人気ランキングの6位に入った。「島」をはじめ、「グルメ」「自然探索」「アウトドアスポーツ」「家庭親子」「5つ星ホテル」「避暑?避寒」「都市レジャー」「リゾート體験」「療養(yǎng)休養(yǎng)」がネットでの検索狀況に基づく海外旅行関連の10大キーワードとなっている。

▼安全性をますます重視、日本には安心感

中國人旅行者は「旅の安全」をますます重視するようになっており、旅行目的地が安全かどうかは旅の計畫を立てる上での重要な要素だ。シートリップが「最も安全だと思う國はどこか?」との調査を実施したところ、1位から5位は中國(67.1%)、日本(51.6%)、シンガポール(47.5%)、ニュージーランド(44.5%)、アイスランド(41.9%)の順となった。(提供/Bridge?編集/Asada)

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