2012年1月9日、広東省の大學(xué)講師の肩書を持つ中國人男性ブロガーが「子供たちよ、この歴史は君たちを困らせている」と題した記事を中國のブログサイト?鳳凰博報に発表した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

期末試験の日、試験監(jiān)督をしていた私は足元に落ちていた丸まった紙くずを発見。広げてみると、それは前の時間に行われた試験「中國近現(xiàn)代史要綱」の解答用紙だった。その最後の問題は記述式?！搁v連する史実を組み合わせ、資本―帝國主義侵略勢力が近代中國を支配した決定的な力であったことを説明せよ」「『共産黨がなければ、新中國はない』について説明せよ」の2題だった。解答用紙を捨てた學(xué)生は、1題目の記述を書いては消し、書いては消し。散々苦戦したあげく、2題目は手つかずのままで途中放棄してしまったようだ。

學(xué)生が混亂するのも無理はない。有名な歴史學(xué)者がかつて「中國の歴史に対しては溫情と敬意をもつべし」と主張していたが、それはつまり、「歴史には先入観が必要であり、感情で事実をゆがめて史実を改ざんすべき」という意味になる。こうした考えがすみずみに浸透している中國では、歴史問題についての明確な解答がすでに用意されており、學(xué)生たちはそれに合致する史実を無理やり探し出さなければならない。それが難しいのだ。

米國の學(xué)生たちは、本當(dāng)の史実についてさまざまな角度からアプローチすることができ、そこから導(dǎo)きだされる結(jié)論も人によって千差萬別。歴史について「統(tǒng)一思想」や「統(tǒng)一認識」は存在せず、「模範(fàn)解答」もない。なんと羨ましいことか。中國の大學(xué)で行われている歴史の試験問題を見てしまった私は、學(xué)生たちがかわいそうだと心から思った。（翻訳?編集/本郷）