中國企業(yè)がこのほど相次いでぜいたく品の大手2ブランドを攻め落とした。山東如意投資持ち株集団はこのほど、歐州の大手投資會社JABホールディングスからスイスのぜいたく品ブランドのバリーインターナショナルAGを買収した。2月22日には、復(fù)星國際と子會社がフランスのオートクチュールブランドのジャンヌランバンを買収したと発表した。中國経済週刊が伝えた。

數(shù)多くの國際ぜいたく品ブランドの合併買収（M＆A）案件をみると、中國のバイヤーは以前はしばしばカベにぶつかっていたのが、今では勝利の旗を掲げるようになった。中國ぜいたく品産業(yè)に春がやって來たのだろうか。

▽よいビジネスか、よい投資か

復(fù)星國際の程雲(yún)曽?最高財(cái)務(wù)責(zé)任者（CFO、復(fù)星時(shí)尚集団執(zhí)行総裁を兼任）は、「復(fù)星はグローバル資源の統(tǒng)合能力と専門的実力でランバンにエネルギーを與えると同時(shí)に、このブランドがフランスとイタリアで培ってきたコア競爭力や歴史的価値を維持していけると確信する」と述べた。

財(cái)富品質(zhì)研究院の周●（女へんに亭）院長は、「投資という観點(diǎn)でみれば、ランバンがよいターゲットであることは間違いない。長い歴史があり、評判も高い。だが老舗ブランドのランバンは目下、赤字続きで、トップがしばしば交代するだけでなく、資金も不足し、発展が妨げられている。復(fù)星が引き継いだ後も、困難や課題に直面するだろう」と述べた。

周院長によると、「世界のハイファッション産業(yè)が徐々に回復(fù)するにつれて、商機(jī)をかぎつけた復(fù)星國際はハイファッション分野への投資を拡大するようになり、カルーゾとトム?テイラーの株式を相次いで買い増したほか、昨年6月には2億5600萬ポンド（約377億1125萬円）で世界最大のエメラルドサプライヤーのジェムフィールズを買収した。復(fù)星には十分な経営能力がなく、さらに手強(qiáng)いのはランバン製品の長い間ふらふらとして定まらなかった位置づけとブランドイメージで、これは一朝一夕に解決できるものではない」という。

▽如意がはじくそろばんは

復(fù)星國際には歐州のぜいたく品ブランドを窮地から救い出した経験がないとして外部から懸念の聲が上がるのに対し、山東如意集団は自信満々だ。

バリーの買収は如意のグローバルぜいたく品ブランド拡張戦略の一部で、2010年から現(xiàn)在までの間に海外の約12ブランドを買収し、川上の原材料メーカー、製造メーカー、ブランドアパレルメーカーなどを買収した。日本のアパレルブランド企業(yè)レナウン、フランスのハイカジュアルブランドのサンドロやマージュ、クローディピエルロ、英國ブランドのアクアスキュータムも含まれる。

周院長は、「如意の海外買収の歩みをみると、同社が素材やアパレル化工のサプライヤーから世界トップクラスのぜいたく品ブランド集団に生まれ変わる決心をしたことがわかる」と指摘。

バリーのフレデリック?ドゥ?ナープ最高経営責(zé)任者（CEO）は、「今回の取引の完了により、バリーの今後の発展にはより大きな可能性が満ちることになった」と述べた。

関連の資料によると、中國は現(xiàn)在、バリーにとって世界最大の市場であり、52の直営店があり、國別で世界最多だ。ドゥ?ナープCEOは、「毎年世界のバリー商品の半分近くを中國の消費(fèi)者がお買い上げになる」と述べた。

▽次の買収先はどこか

消費(fèi)者の生活の質(zhì)が向上し、消費(fèi)の観念が変化する中、2017年から世界のぜいたく品市場が徐々に回復(fù)の動きをみせている。中でも中國人のぜいたく品消費(fèi)能力は極めて高く、世界のぜいたく品市場の回復(fù)に力強(qiáng)いパワーを注入している。

米コンサルティング會社ベイン?アンド?カンパニーが発表した報(bào)告書「2017年中國ぜいたく品市場研究」によると、17年に大陸部のぜいたく品売上高は1420億元（約2兆3748億円）に達(dá)し、16年に比べて20％増加し、増加率は11年以降で最大となり、海外市場を上回った。

米コンサルのマッキンゼー?アンド?カンパニーがまとめたデータでは、16年末現(xiàn)在、世界のぜいたく品消費(fèi)の伸びのうち4分の3は中國によるものだった。ぜいたく品ブランドを買収する中國企業(yè)が、これらブランドの市場へのさらなる浸透の地ならしをしたことは確かだという。だが海外メディアの中には、ことファッションの経営ということに関しては、中國企業(yè)の効率重視の考え方が正反対の結(jié)果を招く可能性があるとの見方を示すところもある。

周院長は、「目下、資本力のある中國企業(yè)の多くがM＆Aモデルを採用し、國內(nèi)外の中高級ブランドに狙いを定めている。2018年は世界のぜいたく品ブランドにとって、徐々に力をつけてきたアジアのライバルたちが軽視できない存在になる年だといえる。歴史があり、デザインに獨(dú)自の風(fēng)格があり、産業(yè)チェーンを備え、中國消費(fèi)者市場も押さえたぜいたく品大手が、中國資本にこぞって買収される可能性もある」との見方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）