2018年3月10日、中國(guó)メディアの中國(guó)証券報(bào)が、日本の製造神話はもはや崩れたとする記事を掲載した。

記事は、「これまで日本製と言えばドイツ製と並んで高品質(zhì)の代名詞だった」と紹介。しかし、「最近の相次ぐ不正問(wèn)題発覚で、日本製は徐々にその輝きを失っている」と主張した。

記事はその例として、新幹線の臺(tái)車に亀裂が入った問(wèn)題を紹介。その原因は、「車両メーカーの川崎重工が製造過(guò)程において臺(tái)車枠の底面の鋼材を削りすぎたことにある」と発表されたことを伝えた?！竵w裂が生じた臺(tái)車は川崎重工が2007年に製造したものだが、臺(tái)車枠に部品を溶接する箇所を削った際、基準(zhǔn)が7ミリのところを最も薄い所では4．7ミリしかなかった」と紹介。問(wèn)題の臺(tái)車枠には追加の溶接も施されていて、製造時(shí)點(diǎn)で傷が生じていたことも分かったという。

「問(wèn)題は新幹線のみならず、自動(dòng)車の分野にも及ぶ」と記事は指摘。エアバッグで世界シェア2位だったタカタが、欠陥製品のリコール費(fèi)用の支払いができず経営破たんしたことや、三菱とスズキによる燃費(fèi)試験の不正問(wèn)題が発覚したこと、日産でも6カ所の工場(chǎng)で無(wú)資格者が完成検査を行っていたことが明らかになったことを伝えた。

そのうえで、「日本の匠の精神は衰退し続けている」と主張。「日本の國(guó)內(nèi)総生産（GDP）に占める製造業(yè)の割合が、全盛期には4分の1だったのが、今世紀(jì)に入ってからは5分の1以下に減少している」と指摘した。また製造業(yè)の生産効率も減少しており、2017年の日本の製造業(yè)の労働生産性水準(zhǔn)は、9萬(wàn)5063ドル（約1000萬(wàn)円）で、5年前と比べて10％減少したことを伝えた。これは経済協(xié)力開発機(jī)構(gòu)（OECD）加盟國(guó)中14位だ。

このように日本の製造業(yè)が衰退している原因として記事は、「高齢化と密接な関係がある」と分析。「國(guó)內(nèi)市場(chǎng)が小さくなる中で海外生産を増やしており、工場(chǎng)を主とする以前の方式は時(shí)代に合わなくなっている」と論じた。また「適齢労働者の減少で、技術(shù)者も減少していることも関係している」とした。

さらに、「日本経済の失われた20年によって従業(yè)員の士気が低下し、職業(yè)モラルが下がった」と分析?！笍緲I(yè)員の責(zé)任感や會(huì)社に対する愛が以前ほどではなくなっている」とし、「かつての匠の精神が衰退している中で、競(jìng)爭(zhēng)力を保つために一部の企業(yè)は不正という手段を取るほかはなかった」と論じた。最後に「匠の精神という支えを失った後の日本の製造業(yè)は、徐々に輝きを失っている」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/山中）