2018年3月10日、中國メディアの人民中國は、中國の大気汚染問題について、北九州市の成功例が參考になるとする専門家の見方を伝えた。

記事によると、中國共産黨第十八回全國代表大會以降、中國は大気汚染問題にこれまでにないほど力を入れており、良い成績を収めたという。今年の「政府工作報告」では、「PM2．5の平均濃度は30％以上減少し、重點都市では半分以下になった」と伝えられた。

李克強（リー?カーチアン）首相は、「政府工作報告」の中で、18年の新たな目標を掲げたが、これについて大気汚染対策の専門家で、中國科學院城市環(huán)境研究所の賀泓（ホー?ホン）副所長は、「正確で実際的だ。過去5年間、われわれは石炭排出の削減と燃料品質(zhì)の改善に重點を置いてきた。今年から、政府は鉄鋼業(yè)の排出削減とディーゼル車の管理を主としている。この変化は非常に時代の変化に対応したもので、問題のポイントをついた方法だ」と政府の対応を稱賛した。

その上で賀氏は、「隣國の日本が學ぶ良い対象だ。日本にいた時、主要な工業(yè)都市である福岡県北九州市へ行ったことがある。この都市は、工業(yè)の発展とともに経済が急激に発展したが、悲慘な代価も支払った。60年代、ここは『七色の煙』『死の?！护群簸肖欷?、日本で汚染が最も深刻な都市の1つとなった。しかし今は、『環(huán)境都市』となり、同様に汚染問題に悩まされている都市のお手本となっている」と語った。

賀氏によると、「北九州モデル」のポイントは「重工業(yè)を維持しつつも環(huán)境品質(zhì)を根本から改善したこと」にあるという。その多くの方法が中國でも適用できるとしている。

賀氏は方法の1つとして、「まず業(yè)界基準を高くすることだ。中國の経済発展と鉄鋼などの重工業(yè)は切っても切り離せないが、これらの業(yè)界に対し最高レベルの基準を要求すべきだ」と論じた。

2つ目は「循環(huán)型経済」だ。賀氏は「いかなる汚染物も置くところを間違えた『資源』であり、ある産業(yè)の廃棄物は別の産業(yè)の原料となる。合理的に循環(huán)利用すれば、省エネ?排出削減を?qū)g現(xiàn)し、持続的な発展が可能だ」と指摘した。

3つ目は「地元企業(yè)が重要な作用を発揮すること」だ。賀氏は「北九州市の多くの企業(yè)が、自主的にエコ技術(shù)を研究開発し、企業(yè)の環(huán)境保護レベルを上げている。政府による支持と稅制面での優(yōu)遇により、多くの企業(yè)が高汚染企業(yè)からエコ企業(yè)へと転換した。これこそ北九州モデルの柱だ」と語った。

4つ目は「産業(yè)構(gòu)造のたゆまぬ最適化」だ?！副本胖菔肖辖瘠扦庵毓I(yè)中心の都市だが、時代の流れに合わせて積極的に産業(yè)をレベルアップしており、技術(shù)の進歩についていき、北九州モデルの活力を維持している」と論じた。

その上で記事は、「賀氏の目には日中両國は大気汚染対策の面で協(xié)力できる大きな空間があり、共同で環(huán)境保護事業(yè)を展開することは、間違いなくウィンウィンとなると映っている」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/山中）