2012年1月17日、その國の貧富の差を表す「ジニ係數(shù)」を中國政府が2000年から10年以上も発表していなかった理由について、中國國家統(tǒng)計(jì)局の馬建堂（マー?ジエンタン）局長が「高所得層の実態(tài)がつかめなかったため」と釈明し、物議を醸している。18日付で第一財(cái)経日報(bào)が伝えた。

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ジニ係數(shù)とは社會における所得分配の不平等さを測る指標(biāo)で、係數(shù)の値がゼロに近いほど格差が少ない狀態(tài)を表す。社會の不安定が生じる警戒ラインは0．4とされているが、國家統(tǒng)計(jì)局が2000年に発表した時點(diǎn)では「0．412」だった。

この間、北京師範(fàn)大學(xué)収入分配?貧困研究センターの李実（リー?シー）主任が2007年に「0．48」、世界銀行が2009年に「0．47」とするなど、様々な推計(jì)値が発表されている。それぞれ數(shù)値に若干の違いはあるものの、「中國のジニ係數(shù)は警戒ラインの0．4を超えている」というのが共通する見解だ。

馬局長は17日の記者會見で、ジニ係數(shù)の発表を10年以上も怠ってきた理由について、記者から質(zhì)問を受けると、「高所得層の本當(dāng)の収入を把握できなかったため」と回答。これに対し、各方面から批判が噴出している。

中國改革基金會國民経済研究所の王小魯（ワン?シャオルー）副所長は「一部の高所得層に巨額の『隠れ所得』があるということだ。だが、政府発表の數(shù)値がないというのはおかしい」と指摘。

李主任も「高所得層の実態(tài)がさらに明らかになれば、ジニ係數(shù)は0．5を超えるかもしれない」との見方を示す。経済學(xué)者の許小年（シュー?シャオニエン）氏も「まずは目の前のデータから算出し、後で修正すればよい。データが不正確だから発表しないというのは通らない」と非難した。

記事は「中國の貧富の差はかなり大きい。これは爭う余地のない事実」とした上で、國家統(tǒng)計(jì)局が10年もジニ係數(shù)を発表しなかった理由について、「現(xiàn)実を直視することから避けてきたとしか言いようがない」と厳しく批判した。（翻訳?編集/NN）