中國(guó)中央電視臺(tái)（中國(guó)中央テレビ）は12日、甘粛省蘭州市の「ご當(dāng)?shù)廿哎毳帷工扦ⅳ胩m州ラーメンが全國(guó)的なブームになっていると報(bào)じた。店舗數(shù)は全國(guó)で3萬(wàn)5000カ所に達(dá)し、「脫貧困」にも貢獻(xiàn)しているという。

甘粛省はイスラム教徒が多い中國(guó)北西部にある。その影響で、蘭州ラーメンもイスラム教徒が忌避する豚肉を使わず、スープのだしにも具材にも牛肉を用いる。そのため、蘭州牛肉拉麺（ランジョウ?ニウロウ?ラーミエン）とも呼ばれる。蘭州牛肉拉麺業(yè)協(xié)會(huì)の馬利民（マー?リーミン）會(huì)長(zhǎng)によると、蘭州ラーメンの店舗數(shù)は全國(guó)で3萬(wàn)5000カ所に達(dá)し、國(guó)外でも110カ所に達(dá)した。

蘭州ラーメンが甘粛省以外の地に進(jìn)出したのは最近の話(huà)ではない。北京市內(nèi)でも1980年代ではあちらこちらに店舗を見(jiàn)ることができた。しかし記事によると、北京市內(nèi)で蘭州ラーメン店の店舗を経営する女性は「北京で20年間、ラーメンを売っているが、ここ數(shù)年、商売はずっと上り調(diào)子だ」と説明したという。

この女性は、「故郷（の甘粛省）ならば大きな店舗の年収は300萬(wàn)元（約5100萬(wàn)円）以上、北京なら小さな店でも200萬(wàn)元（約3400萬(wàn)円）以上」と説明した。しかし店舗運(yùn)営コストと販売価格の関係で、故郷での大きな店舗と北京での小さな店舗のもうけは、さほど変わらないという。

中國(guó)の「拉麺」とは麺（めん）の製法にもとづく用語(yǔ)だ。拉麺を打つには、生地の塊を手に持ち、自分の體の前方の空中で左右に引き伸ばす。素早く何回も折り返して伸ばすうちに、細(xì)い麺が仕上がっていく。

かなりの技量を必要とするが、中國(guó)北西部は小麥?zhǔn)长伪緢?chǎng)だ。10世帯あれば、そのうち6、7世帯には、拉麺打ちの名人がいる。その技能があれば、地元でも別の土地でも商売ができる。蘭州ラーメン店は2012年ごろから、中國(guó)南部への進(jìn)出も目立つようになったという。

「拉麺」の技法が普及しているのは甘粛省だけでない。隣接する青海省もそうだ。青海省の化隆回族自治県は全國(guó)的に見(jiàn)ても典型的な貧困地域とされてきた。しかし、1988年に同県出身者が浙江省廈門(mén)（アモイ）で蘭州ラーメン店を開(kāi)業(yè)。それがきっかけで、同県の労働力の60％に相當(dāng)する11萬(wàn)人が全國(guó)270カ所の都市で、蘭州ラーメン店1萬(wàn)5000軒を開(kāi)業(yè)するまでになった。

同県出身者の店舗の年間売上高は100億元（約1700億円）に近く、同県で「貧困を脫出」と判斷された12萬(wàn)人のうち、7萬(wàn)人が「ラーメン経済」を通じてだったとされる。ビジネスを拡大させ、企業(yè)化に成功した人も多いという。

化隆県では、県政府もラーメン店の新規(guī)開(kāi)業(yè)や経営規(guī)模拡大に対して有利な條件で融資するなどの奨勵(lì)策を続けている。また、全國(guó)50カ所以上に県政府による「拉麺弁事処（ラーメン事務(wù)所）」を開(kāi)設(shè)し、県出身者が経営するラーメン店を支援している。

ラーメン産業(yè)への資金投入は県政府にとって損にならず、「資金ゼロでも起業(yè)可能」の條件を提供することで貧困な農(nóng)村人口の全國(guó)進(jìn)出を促進(jìn)し、結(jié)果として稼いだ金の相當(dāng)部分が県に還流してくることになるという。（翻訳?編集/如月隼人）