2018年3月25日、観察者網(wǎng)は、かつて「中國は衰退する」と主張していたノーベル経済學(xué)賞受賞者が、米中貿(mào)易戦爭(zhēng)での中國の勝利を予言したと伝えた。

記事は、米紙ニューヨーク?タイムズに先日掲載された、ノーベル経済學(xué)賞受賞者のポール?クルーグマン氏による文章を紹介した。

記事によると、同氏は「オバマケアの撤廃にしろ、減稅にしろ、トランプ氏がより興味を持っているのは『勝つ』ということ。世界貿(mào)易について全く理解しない上、理解している?yún)⒅\も不足している。そして、彼が理解していない世界貿(mào)易は、ほどなく自身を傷つけることになる」と指摘した。

また、鉄鋼やアルミニウム製品への関稅措置について「まず國家の安全という名分で高額の関稅付加を高らかに宣言した。しかしその後、盟友を激怒させないためにカナダ、メキシコ、歐州連合（EU）などに猶予を與えた。そもそもこの政策が盟友に與えるダメージについて考えていなかったのではないか。いずれにせよ、今回の件で『信頼できない盟友、貿(mào)易パートナー』というイメージを作り上げることになった」と指摘している。

さらに、米政府が先日発表した600億ドル（約6兆3000億円）規(guī)模の対中國製品関稅措置についても言及。「これは中國シンドロームである。トランプ氏は対中貿(mào)易赤字が5000億ドル（52兆5000億円）と主張し続けているが、実際は3750億ドル（39兆3000億円）だ。米國の対中貿(mào)易への影響力はトランプ氏が想像するよりもはるかに小さく、中國との貿(mào)易戦は盟友を含む他國を激怒させるのみならず、得られる効果も限定的だ」と論じた。

同氏は「現(xiàn)在、中國の貿(mào)易黒字はすでに減っており、米國の失業(yè)率も下がりつつある。中國による『その他の不當(dāng)行為』に比べれば、貿(mào)易問題は今年重點(diǎn)的に解決すべき問題ではない。貿(mào)易戦は有害であり、全ての人が経済的損失を被ることになる。もし勝者がいるとすれば、米國が自らの名聲を振りかざすのを利用して地政學(xué)的な影響力を得る國、すなわち中國である」と指摘した。（翻訳?編集/川尻）