2012年2月10日、人民網(wǎng)日本語版によると、ソーシャルユーティリティサイト「フェイスブック（facebook）」がこのほど、米國の証券取引委員會（SEC）に新規(guī)株式公開（IPO）の申請を正式に提出した。50億ドルの資金調(diào)達を計畫しており、上場すれば時価総額は750億ドルから1000億ドルに達するものとみられる。フェイスブック上場は科學技術(shù)企業(yè)のIPO取引としては過去最大規(guī)模のものになり、インターネット検索エンジンの巨人グーグルが2004年に上場した際の資金調(diào)達額19億ドルを上回る見込みだ。グーグルの當時の時価総額は230億ドルだった。科技日報が米紙ニューヨーク?タイムズの1日付報道として伝えた。

【その他の寫真】

フェイスブックの成功は、われわれにイノベーションの本當の意味を如実に示してくれた。伝統(tǒng)的な閉じられたイノベーション方式に比べ、フェイスブックは初めから長期的な発展戦略という視點をもち、目先の小さな利益にかかずらうことがなかった。常に、急速に変化する社會のニーズに対応することをすべての研究開発?運営の基本的な方向性とし、利用者が開かれたプラットフォームを通じていつでもニーズを提起したり、ニーズの問題の解決に參與したりできるようにして、イノベーションの共同體を形成し、市場や利用者の需要に合致した製品サービスを持続的に打ち出すことに成功した。フェイスブックの素晴らしいところは、市場の論理や資本の論理に振り回されず、社會的需要の背後にある巨大なビジネスチャンスをがっちりとつかまえ、その中からかつてないほどのイノベーションパワーを獲得したことにある。

中國のインターネット市場はこの十數(shù)年で急速な発展を遂げた。中國國家統(tǒng)計局が発表したデータによると、中國のネット利用者數(shù)は2008年2月に米國を抜いて世界一となった。中國インターネット情報センター（CNNIC）が発表した「第29回中國インターネット発展狀況調(diào)査統(tǒng)計報告」によると、中國のネット利用者の規(guī)模は2011年末時點で5億1300萬人に達した。ここから中國のネット市場の発展への潛在力は世界のどの國をもはるかに上回ることがわかる。

ここ數(shù)年、中國インターネット業(yè)界にはイノベーションの波が絶えず押し寄せ、さまざまな細分化された分野で一連のネット企業(yè)が成功を収めた。だが殘念なのは、中國のネット企業(yè)のほとんどが米國をモデルとしていることだ。三大ポータルサイトはヤフーを、検索エンジンの百度はグーグルを、人材募集サイトの前程無憂はモンスターを、動畫サイトの優(yōu)酷や土豆などはユーチューブを、それぞれモデルにしている。フェイスブックの主な模倣者は人人網(wǎng)だ。當然のことながら、中國ネット業(yè)界にも一連のイノベーションモデルが登場し、奇虎360の無料のセキュリティーソフトなどが登場している。だが中國のネットが発展して今日に至る中で、フェイスブックのような業(yè)界を牽引する大手企業(yè)が出現(xiàn)することはなかった。すでにニューヨーク証券取引所に上場を果たした奇虎や人人網(wǎng)も、きらびやかな上場初日を過ぎると徐々に停滯し、人々をがっかりさせている。

長期的にみれば、イノベーションパワーの喪失により、中國インターネット産業(yè)は國際競爭の中で劣勢にある。こうした情勢を挽回しようとするなら、知的財産権の保護狀況の不十分さ、専利（特許、実用新案、意匠）の申請に時間がかかりすぎること、市場の無為な競爭といった外部環(huán)境の問題を解決しなければならない。より重要なことは、中國企業(yè)のイノベーション展開に向けた自覚と能力を不斷に向上させる必要があるということだ。市場は最も貴重なイノベーション資源であり、中國という大市場は中國企業(yè)のイノベーションにおける最大のパワーである。國內(nèi)市場と利用者の需要を十分に理解し、國內(nèi)の広大な市場資源という優(yōu)勢を利用し、イノベーションを大膽に試みることが必要で、目先の利益を焦って求めたり、無計畫な模倣を行ってはならない。企業(yè)は自身の位置づけを明確にし、長期にわたって持続的発展が可能な業(yè)務のプラットフォームを著実に打ち出す必要がある。條件が許す範囲で、企業(yè)は勇気をもって海外に進出し、海外市場の特色に合致した製品とサービスを開発し、これを運営し、國際的なインターネットブランドを樹立しなければならない。中國にもフェイスブックのような偉大なインターネット企業(yè)が出現(xiàn)するものと期待する。（編集/TF）