湖北省武漢市にある武漢大學(xué)と言えば、中國(guó)有數(shù)の桜の名所だ。大學(xué)は學(xué)外の花見客の構(gòu)內(nèi)立ち入りを認(rèn)めているが、枝を揺すって文字通りの「落花狼藉（ろうぜき）」の振る舞いに及んだり、幹に文字を刻む者が出るなどで、対策に頭を痛めている。25日付で新京報(bào)などが伝えた。

武漢大學(xué)は今年、桜の開花時(shí)期には平日の場(chǎng)合、1日當(dāng)たり1萬(wàn)5000人、土?日曜日には3萬(wàn)人まで、花見のために構(gòu)內(nèi)に立ち入ることを認(rèn)めた。あらかじめ予約し、立ち入りの際に本人の身分証を確認(rèn)する方式で、料金は不要だ。

學(xué)生が24日夜に花見に出かけたところ、桜の木の周囲に巡らされた柵の中に侵入して枝を強(qiáng)く揺すって「花の雨」を降らせた男性がいたという。多くの人が歓聲を上げ、やめるよう抗議する人もいたが、男性は次々に枝を揺すった。男性は子連れで、子どもに対して「きれいか？」などと呼び掛け、子どもは「きれいだ」と答えていたという。

この光景を撮影した動(dòng)畫がSNSに投稿されると、武漢大學(xué)學(xué)生と見られる人物が寄せた「數(shù)日前の授業(yè)後に行ってみたが、枝の低い部分の枝は（花がむしり取られて）はげていた」「一般開放はやめろ。毎年、同じじゃないか」など、被害が多発しているとする指摘や批判のコメントが次々に寄せられた。

また、構(gòu)內(nèi)立ち入りには事前予約が必要だが、複數(shù)の旅行グループが大學(xué)の門を強(qiáng)行突破して進(jìn)入したとみられる情報(bào)もある。

武漢大學(xué)は開花した桜の様子をSNSで紹介する一方で、枝を折る、木に登る、木の幹に字を刻む、あたり構(gòu)わずごみを捨てるなどの行為を撮影した寫真も公開し、「全學(xué)の教師と學(xué)生が大切にしているのです。われわれが『最も美しい大學(xué)』の光景を維持できるよう、皆さまのご協(xié)力を望みます」とするメッセージを掲載した。

同大學(xué)関係者によると、桜の開花時(shí)期には來客管理のために學(xué)生ボランティアの募集も行っている。桜並木の通りには「50歩間隔に1人」の割り合いでボランティアを配し、桜の枝を折ったり揺する行為があれば、大學(xué)側(cè)に通報(bào)することにしている。

しかし大學(xué)側(cè)も、行政部門としての強(qiáng)制執(zhí)行の権限がないために、「非文明的」な行為をする花見客がいても処罰はできず、勧告や指導(dǎo)に留めるしかないという。

大學(xué)関係者によると、訪れる花見客の「質(zhì)」は一般的な桜の名所よりは良好なはずだ。多くの人の目的は単純な花見ではなく、武漢大學(xué)という高等教育機(jī)関に敬意を持っているからこそ、入構(gòu)して桜を眺めたいと希望するからだ。そのため、「非文明的」な行為をする客は少數(shù)にとどまっているという。

武漢大學(xué)の桜は1930年代末に、同地を占領(lǐng)していた日本軍が30株ほどを植えたのが始まりだった。そのため、日本が敗戦した後にはすべて伐採(cǎi)すべきとの意見も出た。49年初頭に、武漢を守備していた國(guó)民黨の張軫將軍（後に人民解放軍）が、「武漢大學(xué)は寶庫(kù)。構(gòu)內(nèi)の草1本、木1本もすべて殘す」として伐採(cǎi)案を退けた。

日本軍が植えた桜は50年代に枯れ始めたが、72年の日中國(guó)交正?；坞Hに田中角栄首相が周恩來首相に贈(zèng)った桜1000株のうち50株が武漢大學(xué)に植えられた。80年代、90年代にも日本から桜の寄贈(zèng)があった。（翻訳?編集/如月隼人）