中國政府が南シナ海の広い範(fàn)囲を外國漁船を含めて禁漁期と宣言したことに対して、ベトナムが猛反発している。中國メディアの環(huán)球網(wǎng)が伝えた。

中國農(nóng)業(yè)部（農(nóng)業(yè)?。─?月、北緯12度線以北、広東省と福建省の境界海域までについて5月1日から8月16日まで禁漁期とすると発表した。

同海域は、中國やベトナム、フィリピンが領(lǐng)有権を主張するスプラトリー諸島（中國名：南沙群島）よりも北だが、中國とベトナムが領(lǐng)有権を主張し中國が実効支配するパラセル諸島（西沙群島）の周辺海域や、ベトナム北部や中國領(lǐng)の海南島などで囲まれるトンキン灣も含まれる。

28日付環(huán)球網(wǎng)によると、ベトナムメディアの「青年報」が27日、ベトナム漁業(yè)協(xié)會は最近になり、中國の禁漁期設(shè)定は一方的行動でありベトナム漁民の合法的権利を侵害するとして、強(qiáng)い反対を聲明したと報じた。自國の農(nóng)業(yè)省、外務(wù)省、首相に対して自國漁民の権利を守る措置を取るよう求めたという。

ベトナム外務(wù)省の報道官も同問題について、中國の禁漁期設(shè)定はベトナムの主権と権益を侵害するものであり、南シナ海地區(qū)の平和と安定や中越関係の発展に有害と批判した。

中國は、2014年に成立した改正?中華民國漁業(yè)法を根拠として、南シナ海における禁漁期を設(shè)定しており、禁漁期に中國が指定した海域で漁船が操業(yè)すれば、外國船であっても漁船や漁獲物を押収する場合があるとしている。ベトナムは毎年のように中國に抗議しているが、中國は受け入れていない。

環(huán)球時報の取材に対して広西チワン族自治區(qū)社會科學(xué)院東南アジア研究所の古小松（グー?シャオソン）所長は、中國の禁漁期設(shè)定は極めて正常な行為と説明。漁業(yè)資源を持続可能な狀態(tài)に保護(hù)するものであり、自國の主権を維持するもので、堅持せねばならないと述べた。

さらに、中國漁船も禁漁期には一般的に出漁しないとして、「他の國、特にベトナムは該當(dāng)海域への出漁を奨勵しているようだ。だから衝突する可能性が高まる」と論じた。

中國が定めた禁漁期では毎年、大量のベトナム漁船が該當(dāng)海域で中國公船に追い払われたり、漁獲物を押収されたりしているという。（翻訳?編集/如月隼人）