日系車の中國での戦いがさらに激化―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2018年3月30日(金) 9時50分

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2017年に乗用車市場でシェア拡大ペースが最も早かった日系自動車の陣営だが、今年2月には中國市場で「寒の戻り」に直面し、あまりの寒さに身震いが止まらない。寫真は北京。

2017年に乗用車市場でシェア拡大ペースが最も早かった日系自動車の陣営だが、今年2月には中國市場で「寒の戻り」に直面し、あまりの寒さに身震いが止まらない。日系車メーカーの中國市場シェアは引き続き上昇傾向をみせるが、市場全體が不調(diào)に陥る中で大きな圧力も受けており、新車を次々に打ち出して市場の獲得を目指し、小型車の購入稅に対する優(yōu)遇措置終了後の打撃に対応している。多國籍自動車メーカーの中國での売り上げは、世界での売り上げの順位にある程度影響を與える。第一財経網(wǎng)が伝えた。

2017年に世界で売り上げ3位に順位を下げたトヨタは、再び首位を奪回するためには、中國市場での激しい戦いに臨まざるを得なくなった。昨年に次世代自動車に向けた構造改革「トヨタ?ニュー?グローバル?アーキテクチャー」(TNGA)を推進したのに続き、今年は中國で新たな攻勢をかける予定だ。參加の一汽トヨタはこのほど春の新製品発表會を開催しオンラインで今年の新車種第1弾を発表し、「カローラ」のニューモデルとハイブリッド車をお披露目した。

ここ2年ほどの間に、トヨタは中國で安定した成長を維持したが、増加率は日系3強と並び稱される日産ホンダをやや下回る。トヨタは士気を奮い起こすため、今年は世界で最大の売り上げを誇るカローラに先陣を切らせることにした。今回発表された新カローラは、単に外観や內(nèi)裝などの目に見える部分がバージョンアップしただけでなく、スマート科學技術が多數(shù)搭載された。トヨタにとって、カローラが最重要車種の1つであることは間違いない。17年にはトヨタの中國での新車販売量は129萬臺で前年比6.3%増加した。全車種の中でカローラが首位に立ち、販売量は同14%増加の34萬5000臺となり、トヨタの中國販売量の4分の1以上を占め、一汽トヨタの販売量の約半分を占めた。

18年にはトヨタは中國で140萬臺の売上達成目標を掲げる。先にトヨタは世界売り上げの1位と2位の座をフォルクスワーゲン(VW)とルノー?日産?三菱自動車アライアンスに相次いで奪われた。これはトヨタの中國での増加ペースが鈍化したこととある程度関係がある。VWに大きく後れを取っただけでなく、日産とホンダによって日系メーカーの1位と2位の座も奪われた。トヨタは數(shù)多くの新車を打ち出すことによって、中國での歩みを加速させたい考えだ。

昨年に初めてトヨタを抜いて世界2位に躍進したルノー?日産?三菱自動車アライアンスは、世界売上1位を狙えないかと野心満々でうかがっており、中國市場でシェア拡大の動きを加速させている。中でも日産は同アライアンスの中國での売上増加という重責を擔う。17年の日産中國法人とその乗用車事業(yè)ブランド(東風日産、東風ヴェヌーシアなど)、東風インフィニティや小型商用車事業(yè)ブランドはいずれも2けた成長を遂げ、最終的な販売量は152萬臺に達して日系メーカーの中國販売量のトップに立った。

日産は18年に中國で160萬臺を販売する計畫で、新車も多く発表する予定だ。日産傘下の東風日産は新車4車種を打ち出すとしており、完全電気自動車の新車、フェイスリフトを行った車種、スポーツ用多目的車(SUV)の新車、フルモデルチェンジ車が含まれるという。このうち完全電気自動車は次世代「リーフ」をベースにしたもの、フェイスリフト車はすでに海外で発売された「キャシュカイ」で、SUV新車は7人乗りの大型車になるとみられる。鄭州日産はこのほど発売したピックアップトラック「ナバラ」に続き、年內(nèi)にSUVの新車「テラ」を発売する予定だ。

トヨタと日産に比べ、ホンダは新車を次々投入することで優(yōu)位性を獲得し、より速い増加ペースを達成することができた。17年の中國での最終的な販売量は144萬1000臺に達し、単一ブランドとしての中國販売量は日産を上回り、日系ブランドで1位だった。ホンダは「CRーV」などの車種で燃費不正問題があったため試練に直面してはいるが、18年は中國で新車種の「豊作年」を迎え、今年1月に「フィット」のリフトアップ車を発売したほか、「アコード」のフルモデルチェンジ車も発売する予定だ。広汽アキュラの中國國産車第3弾の「RDX」も製造がスタートする。また、「ヴェゼル」のリフトアップ車、「アキュラCDX」のハイブリッドなどの新車種も年內(nèi)に発売される見込みだ。

SUVと小型車を両輪とする日系自動車メーカーは、新車の効果により中國市場でシェアを徐々に拡大したい考えだ。中國自動車工業(yè)協(xié)會がまとめた統(tǒng)計では、18年1?2月には、中國ブランドの乗用車が乗用車販売全體に占める割合が44.97%に達し、シェアは前年同期を0.82ポイント下回った。乗用車販売全體に占めるドイツ系車の割合は21.50%、日系車は16.48%、米國系車は11.01%、韓國系車は3.75%、フランス系車は1.57%だった。前年同期に比べ、ドイツ系と日系の販売量がある程度増加したが、その他の外國ブランドは軒並みシェアが低下した。市場の拡大ペースが鈍化し、競爭が激化する中、日系車陣営は今年は新車とその他のバリエーションによって市場獲得をはかるだけでなく、日系3強の間の駆け引きでもより激しい戦いを繰り広げることになり、新エネルギー車の分野でも初の戦いが行われる見込みだ。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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