経済成長に伴い都市化建設(shè)、都市內(nèi)の村鎮(zhèn)改造、違法建築の取り壊し、舊市街地改造等建設(shè)工事が急速に進(jìn)み、資源と環(huán)境保護(hù)の矛盾が浮かび上がっている。建築業(yè)は自然資源を消費する業(yè)界で、大規(guī)模都市建設(shè)は建築材料の需要は膨大である。住宅建設(shè)部の資料によれば、中國では年間新規(guī)建築面積は20億平方メートル、セメントと鋼材は世界の約4割を中國の建築で消費されているという。この膨大な建築工事に背景には、毎年數(shù)億トンの建築ゴミが発生し、その數(shù)量はすでに都市ゴミ総量の30?40％に達(dá)している。

▼中國の建築ゴミの現(xiàn)狀と諸問題

建築ゴミとは、新設(shè)、改築、拡張と取壊し活動で発生する殘土、コンクリートやレンガ廃材等廃棄物の総稱である。異なる発生源により、建築ゴミは施工建築ゴミと取壊し建築ゴミに分類されている。施工建築ゴミは住宅、商業(yè)施設(shè)建築とその他行政インフラ施設(shè)の新設(shè)、改築、拡張建築活動で発生する廃棄物である、一方取壊し建築ゴミは建築物とその他行政インフラ施設(shè)の取壊し活動で発生する廃棄物である。この中で無汚染の無機物（粘土、石材、コンクリート材、レンガ廃材）は90％以上を占める。無機材料は耐酸、耐アルカリ、耐水性、化學(xué)性質(zhì)が安定していると同時に、安定した物理特性を持つ。このため建築ゴミ特性に合わせ処理を経て良質(zhì)な再生建材となる。廃品（金屬、竹木材、包裝材料、材木、プラスチック、ガラス等）は廃棄物分別後再生資源として利用される。建築ゴミは都市ゴミ中、最もクリーンなゴミに屬し、合理的な利用を?qū)g施すれば二次汚染は回避できるものである。

現(xiàn)在、行政側(cè)は建築ゴミ統(tǒng)計総量を公表していないが、建造物取壊し移転面積や新設(shè)面積等から予測すると、年間建築ゴミ排出総量は15億トン以上に達(dá)する。500?600トン/萬平方メートル基準(zhǔn)で試算すると、2020年の建築ゴミ量は驚愕的な數(shù)値になりそうだ。しかし絶対多數(shù)の建築ゴミは如何なる処理もされておらず、施工業(yè)者により郊外や農(nóng)村部に投棄埋め立されている。清掃運搬と単純な野積み（合法とは言い難い投棄に近い）の過程中で粉塵や砂?灰等の飛散等の環(huán)境汚染は深刻度を増し周辺住民生活の脅威となっている。これまで、中國の國民は建築ゴミに対して関心がなく、建築ゴミが量から質(zhì)に変化した時、深刻で緊迫した問題であることを初めて認(rèn)識する。

中國の建築ゴミの4大特徴は、（1）大量、（2）種類が複雑（レンガ類が多い）、（3）現(xiàn)処理方法が単純、大多數(shù)が野積か埋め立、（4）分別不備である。これらはすべて建築ゴミとして充分な再生利用をできなくしている。

住宅建設(shè)部が公布した最新計畫では、2020年新設(shè)住宅は300億平方メートル、これに伴って発生する建築ゴミは少なくとも50億トンに達(dá)すると予測している。これからの10年、中國では毎年平均15億トン以上の建築ゴミが発生し、2030年には73億トンに達(dá)するとの予測もある。こうした事情もある中で建築込循環(huán)再利用を?qū)煒I(yè)とする企業(yè)は數(shù)十社しかない。先進(jìn)國の資源化率平均90％以上と比べると、中國の資源化率はわずか5％程度だ。

ちなみに日本の建築ゴミ事情を見ると、日本の建築ゴミは「発生」、「分類」、「処理」フローが厳密管理され徹底している。過去數(shù)十年、不斷なく建築ゴミ資源化利用関連法規(guī)と制度を公布?構(gòu)築している。1988年東京の建築ゴミ再利用率が56％に達(dá)して以降、國內(nèi)各地域の建築ゴミ再利用率はすでに100％を?qū)g現(xiàn)している。

■筆者プロフィール：內(nèi)藤康行

1950年生まれ。橫浜在住。中學(xué)生時代、図書館で「西遊記」を読後、中國に興味を持ち、臺灣で中國語を?qū)Wぶ。以來40年近く中國との関わりを持ち現(xiàn)在に至る。中國の環(huán)境全般とそれに関わるビジネスを?qū)熼Tとするコンサルタント、中國環(huán)境事情リサーチャーとして情報を発信している。

■筆者プロフィール：內(nèi)藤 康行

1950年生まれ。橫浜在住。中學(xué)生時代、図書館で「西遊記」を読後、中國に興味を持ち、臺灣で中國語を?qū)Wぶ。以來40年近く中國との関わりを持ち現(xiàn)在に至る。中國の環(huán)境全般と環(huán)境（水、大気、土壌）に関わるビジネスを?qū)熼Tとするコンサルタント、中國環(huán)境事情リサーチャーとして情報を発信している。著書に「中國水ビジネス市場における水ビジネスメジャーの現(xiàn)狀」（用水と廃水2016?9）、「中國水ビジネス産業(yè)の現(xiàn)狀と今後の方向性」（用水と廃水2016?3）、「中國の農(nóng)村汚染の現(xiàn)狀と対策」（CWR定期レポ）など。