2018年3月28日、韓國で14年4月に起きたセウォル號沈沒事故當日の樸槿恵（パク?クネ）被告（當時大統(tǒng)領、収賄罪などで公判中）の行動について「寢室にいたため報告すら受けていなかった」とする検察の捜査結(jié)果が発表された。これを受け韓國?KBSは30日、當時の韓國大統(tǒng)領府関係者の話を基に「大統(tǒng)領府がセウォル號慘事にしっかり対応できなかったのには理由があった」と伝えた。

記事によると、セウォル號事故當日の午前、大統(tǒng)領府と海洋警察の直通電話は3分に1度の頻度で鳴った。海洋警察側(cè)が「確認したいが、電話の対応に追われてできずにいる」と訴えるなどの通話が1日で99回も行われたという。

記事は「実際に大統(tǒng)領府の対応はひどいものだった」と指摘し、大統(tǒng)領府側(cè)が「（救助は）166人だって？これは大変だ。VIPへの報告はもう済んだのに」と話す直通電話記録を紹介している。また當時の國家安保室関係者はKBSの取材に対し「対応システム自體がなかった」とし、「うち（國家安保室）はコントロールタワーではないと主張していた時期で、船がどうなっているのかなど何も分からなかった」と述べたとのこと。

記事は「大統(tǒng)領府は救助の指示はおろか、現(xiàn)場の映像の提供をしつこく求めた」とも指摘。直通電話記録では大統(tǒng)領府側(cè)が「VIPへ報告しなければならないのだが、映像を攜帯電話で見ることはできるか？」と尋ねる內(nèi)容も確認されたという。

さらに當時の大統(tǒng)領府秘書室関係者によると、事故當日の午後には「官僚級の海洋警察が所屬している」との理由で、対応の主體が社會安全秘書室に変わった。この時點でもまだ樸前大統(tǒng)領は姿を見せていなかったといい、同関係者は「『（大統(tǒng)領は）どこにいるのか？』と口に出して言える雰囲気ではない。不敬に當たる可能性もあるから」と話したという。

最後に記事は「樸大統(tǒng)領は寢室にいて、大慘事への対応システムは完全に崩壊。當時の大統(tǒng)領府は無能そのものだった」と伝えている。

この報道に、韓國のネットユーザーからは「何も考えられず、何もできない人が大統(tǒng)領だったということ」「寢室で何をしていたの？その時間に戦爭が起きていなくてよかった」「寢ているのに騒がしいな、くらいに思っていたのだろう」など樸前大統(tǒng)領への批判的な聲が寄せられている。

一方で「大統(tǒng)領の許可や指示がなくてもスムーズに救助が行われるべきでは？」「なぜ報告にこだわる？現(xiàn)場にいる責任者が判斷するべき。そのために選んだ公務員なのだから」「船が沈んでいるのに救助せず、大統(tǒng)領府に電話をかけ続けたことも理解できない」などと指摘する聲も多く上がっている。

その他「セウォル號慘事は掘れば掘るほど衝撃的」「大統(tǒng)領も弾劾されたことだし、もうこの事件は終わりにしよう」などの聲も見られた。（翻訳?編集/堂本）