2012年2月20日、人民日?qǐng)?bào)によると、中國(guó)で農(nóng)村部から都市への出稼ぎ労働者の間に、旅行感覚で各地を転々とする人が増えている。良い待遇を求めて職を換えるうち各地を“放浪”する人もいれば、「いろいろな場(chǎng)所を観光したくて」自発的に転職を繰り返す人も。これに伴い在職期間も短くなっているという。

【その他の寫(xiě)真】

河北省出身の柴（チャイ）さんは24歳。故郷を離れて全國(guó)4、5カ所を転々とし、7、8種類の仕事を経験してきた。16歳で學(xué)校を辭めて家を飛び出し、北京市のガラス工場(chǎng)に研修生として住み込んだ。しかし、職場(chǎng)環(huán)境が體に悪いと考え、2年で辭めて帰郷。溶接技術(shù)を?qū)Wんで働き始めた。だが2年後には退職して江蘇省無(wú)錫市へ。ところが慣れない土地で寂しくなり、數(shù)カ月でまた故郷へ逆戻り。貯金をはたいて小さな店を開(kāi)いたが結(jié)局手放した。その後、天津市で工場(chǎng)勤務(wù)とバイク運(yùn)転手を経て、今は北京で販売関係の仕事に就いている。

一方、浙江省杭州市の家具工場(chǎng)で働く楊（ヤン）さんは20歳。貴州省から出稼ぎに來(lái)て1年になる。楊さんの楽しみは近くの観光地巡り。西湖の水辺を歩いたり、郊外の山へ梅の花や竹林を見(jiàn)に行くと、時(shí)のたつのも忘れるという。楊さんは「一人で出稼ぎに來(lái)たので友達(dá)もいない。あちこち出かけて寫(xiě)真を撮るのが好き」と話す。

さらに“旅行感覚”で出稼ぎしているのが、重慶市出身の何（ホー）さんだ。バックパッカーさながらに各地を転々としている。お金が盡きると旅先で仕事に就き、たまると再び旅に出る。何さんは「出稼ぎは旅行の一種」と屈託ない。

清華大學(xué)の調(diào)査によると、中國(guó)ではここ數(shù)年、出稼ぎ労働者の勤務(wù)年數(shù)が短くなっている。66％に転職経験があり、半數(shù)は1年8カ月以內(nèi)に職を換えている。04年には4．3年だった平均勤続年數(shù)は、08年には半分の2．2年に短縮している。（翻訳?編集/AA）