日本僑報社 2018年4月8日(日) 13時50分
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五輪誘致にあたって滝川クリステルさんの「おもてなし」という言葉が日本で話題になったが、この言葉の意味について同済大學(xué)の郭瀟穎さんは深く知ることになったようだ。資料寫真。
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先日、2020年の東京五輪のマスコットが決定するなど、大會に向けて日本國內(nèi)が盛り上がりを見せている。五輪誘致にあたって滝川クリステルさんの「おもてなし」という言葉が日本で話題になったが、この言葉の意味について同済大學(xué)の郭瀟穎さんは深く知ることになったようだ。以下は郭さんの作文。
【その他の寫真】
「2020年オリンピックの開催都市は――Tokyo!」
その瞬間、日本代表団は皆、涙を浮かべながら歓聲を上げた。日本の國歌を何度も歌った。當(dāng)時の私は初めてこの言葉を知った――「おもてなし」。2013年の9月、ちょうど私は大學(xué)に入學(xué)したばかりで、日本語を?qū)Wび始めたところだった。その頃の私にとって、「おもてなし」というのは、5つの平仮名が並んでいるだけの言葉であった。本當(dāng)の意味はよく分からなかった。しかし、日本語を勉強(qiáng)すればするほど、日本の「心」が分かるようになってきたのである。日本文化に関する本を読むだけではなく、自分でも日本を旅した。
私は本物の「おもてなし」に觸れ、心を打たれた。去年の夏、日本へ旅行に行った。初めは京都。京都は日本情緒が一番溢れているところだ。私が宿泊したのはホテルではなく、民宿だった。丁重にもてなされたことは言うまでもなく、一番感心したのは、宿のおじいさんが私のスーツケースを持って、拭き始めたことだった。
普通、私はスーツケースの表面だけを拭くが、おじいさんはスーツケースのキャスターまで拭いた。私がびっくりしていると、おじいさんはこう言った。「私はもう何十年もこれを続けています。荷物がきれいになるばかりでなく、お客様の気持ちもさっぱりしますから。私はお客様が『ここに來てよかった』と思って帰ってほしいと思い、毎日これをしているんですよ」。ここまで言われると、涙が出るほど感動した。この國には細(xì)やかな「おもてなし」の心が溢れている。
日本の伝統(tǒng)文化の一つ「茶道」には、「一期一會」という言葉がある。一回を、一日を、一瞬を大切にするということである?!袱长欷橄?、もう一生會うことはないかもしれないので、その一瞬を大事にする」という意味である。しかし、私の考えは違う。一期一會の本當(dāng)の意味はそれだけではなく、たとえ一生に一度のことでなくても、自分でそう思うということである。だからこそ、何事にも誠心誠意、力を盡くす。日本の人たちは確かにその通りにお客様をもてなしている。
京都の次に訪ねたのは大阪。通天閣に行く途中の繁華街で、たくさんの看板を見て、面白いと思い、寫真を撮った。その時、一人のおじいさんが、「旅行ですか」と私に話しかけてきた?!袱悉?、そうです」と答えたが、少し心細(xì)くなった。異國での一人旅だったので、なんとなく警戒心を持った。しかし、おじいさんは私の心を見抜いたように優(yōu)しく語り始めた?!感呐浃筏胜い扦いい琛ⅳ嗓长閬恧蓼筏郡埂钢袊橛Q光で來ました」「えっ、中國人でっか。私はね、ずっとこの辺に住んで仕事しているんですよ。あっちには溫泉もありますよ……」。おじいさんは周辺を紹介してくれただけではなくて、若い時の話までしてくれた。その旅行は、観光旅行というより「感動旅行」となった。
中國では、普通偶然に一回だけ會うのはやはり「縁がない」という考え方をする。日本人は、一回會っただけでも前世の「縁がある」と思う。中國のホテルのロビーや部屋には、「賓至如帰」と書いた額が掛かっている?!缚腿摔趣筏苼恧?、我が家に帰ったかのように感じる」ことである。日本ではこのような言葉に出合ったことはないが、「賓至如帰」の気持ちを?qū)g際に感じた。これは最高の「おもてなし」である。
日本での、このような心溫まる體験は數(shù)えきれないほどある。日本への旅行は「おもてなし」の真心に觸れて感動の連続であった。文化という概念は抽象的だが、「おもてなし文化」はすでに日本人の日常生活に息づいている。常に相手の気持ちに配慮し、一挙手一投足を通して「おもてなし文化」が日々の生活の中で體現(xiàn)されている。この國には、感動があり、喜びがあり、いい思い出がある?!袱猡皮胜贰谷毡?、大好きだ。(編集/北田)
※本文は、第十二回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中國人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報社、2016年)より、郭瀟穎さん(同済大學(xué))の作品「『おもてなし』日本はいかが」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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