2018年4月8日、中國メディアの環(huán)球網(wǎng)は、日本大使館がその設(shè)置に強(qiáng)く抗議したフィリピン?マニラの「慰安婦像」が何者かに損壊されたと報(bào)じた。

8日付の日本メディアの報(bào)道を引用して伝えたもので、フィリピンの華人団體などがマニラに昨年12月に設(shè)置した、日本軍占領(lǐng)下の慰安婦を象徴するという女性像の臺(tái)座底部のプレートに刻まれていた「フィリピン人慰安婦の像」の文字が、何者かに消されていたことがこのほど分かったという。

日本メディアによると、プレートは、橫20センチ、縦8センチの金屬製で、表面は摩耗したように灰色に変色し、文字が刻まれていたことも判別できない狀態(tài)だった。紙やすりか薬品のようなもので、人為的に手が加えられたようにみえたという。女性像や臺(tái)座正面の記念碑、寄贈(zèng)者らの名前が刻まれた臺(tái)座裏については、損壊は確認(rèn)されなかった。文字が消された時(shí)期は不明で、近くの店員によると、像などを監(jiān)視していた警備員は、設(shè)置から1カ月ほどで姿を消したという。

日本メディアによると、像設(shè)立で助言役を務(wù)めた華人はプレートの損壊を知り「これは舊日本軍による暴行の歴史を記す貴重な記念碑だ」と強(qiáng)調(diào)。マニラ市と相談の上、警察に被害屆を出してプレートを復(fù)元する方針を示したという。

環(huán)球網(wǎng)は、こうした日本メディアの報(bào)道を紹介した上で、女性像はフィリピンの華人団體「トゥライ財(cái)団」などから資金の提供を受けて作られたもので、政府機(jī)関「フィリピン國家歴史委員會(huì)」が認(rèn)定したこと、臺(tái)座正面の記念碑には「日本占領(lǐng)期に虐待の犠牲となったフィリピン人女性を追悼する」などと記されていること、昨年12月8日にマニラ市と國家歴史委員會(huì)の関係者が共同で慰安婦像の除幕式を行ったこと、在フィリピン日本大使館が「像の設(shè)置は日本政府の立場(chǎng)と相いれない」とフィリピン側(cè)に遺憾の意を伝えたことなどを紹介した。（翻訳?編集/柳川）