米國が発動した貿(mào)易摩擦が依然として続いており、その影響が中國だけでなく、他の國にも及んでいる。中國新聞社が伝えた。

これまでずっと「オープン」を売りにしてきた米國は今、なぜ一連の保護貿(mào)易措置を講じ、他の國の発展を阻もうとしているのだろう？

中國商務(wù)部研究院國際市場研究所の白明（バイ?ミン）副所長は、「これまで米國が貿(mào)易の自由化を強調(diào)してきたのは強い競爭力を持っていたからで、貿(mào)易の自由化を提唱することで自國にさらなる利益をもたらすことができ、自國の利益にマッチしていた。しかし、今は世界の産業(yè)分業(yè)の構(gòu)造が明らかに変化し、米國の世界における競爭力が衰退している。そして、多くの國の経済発展が米國に近づいている」と分析している。

中國商務(wù)部國際貿(mào)易経済協(xié)力研究院地域経済協(xié)力研究センターの張建平（ジャン?ジエンピン）センター長は、「中國のハイエンド製造業(yè)が急速に発展し、米國はいらだっている。中國は世界貿(mào)易機関（WTO）の枠組み下で急速に発展しており、米國は中國の一部のハイテク産業(yè)がすでに自分たちと競爭できるレベルに達していると考えている。例えば、電子情報通信設(shè)備の分野では、中國の対米輸出の割合が非常に高くなっている」との見方を示す。

米國通商代表部（USTR）が「通商法301條」に基づく調(diào)査を踏まえて発表した、中國製品への追加関稅リストを見ると、そのことがよく分かる。同リストは、航空?宇宙、醫(yī)薬、通信などハイテク産業(yè)がメインで、中國にとって経済競爭力を高める上で重要な業(yè)界ばかりだ。2011年以降、中國は歐州連合（EU）加盟國を超えて、世界で最も主要なハイテク産出國となり、16年の時點で、中國のハイテク産出規(guī)模が世界全體に占める割合は32％と、EU加盟國を12ポイント上回った。

白副所長によると、米國の苛立ちは以下の2點に表れている。

まず、國民の支持を得るために、選挙にとって重要な時期になると、「貿(mào)易不均衡」であると聲を高くする。白副所長は、「米國は自國の失業(yè)問題の本當の理由に目を向けていない。その主な理由は、過度な消費、テクノロジーの進歩により、一部の雇用が減っていることなどだ。米國がその原因を完全に中國に擦り付けるというのは不合理で、不公平」と強調(diào)する。

次に、中國の製造業(yè)の発展ロードマップ「メイド?イン?チャイナ2025」などに焦點を絞り、ハイエンド製造業(yè)の分野で、他の國に問題が出るようにしている。ハイエンド製造業(yè)、例えば、航空?宇宙、人工知能、新エネルギー自動車などの分野で、米國は最先端技術(shù)を誇り、世界を牽引している。そして、巨大な利益を得ており、米國は他の國にその利益を分配することを望んでいない。

中國マクロ経済研究院産業(yè)経済?技術(shù)経済研究所の黃漢権（ホアン?ハンチュエン）所長は、「中國の産業(yè)體系に打撃を與えようとする米國のもくろみは成功しないだろう。なぜなら、中國の産業(yè)の規(guī)模、科學技術(shù)の実力、體制の優(yōu)位性が、中國の産業(yè)が安定して継続的に高度化する後ろ盾となっているからだ」と指摘する。

張センター長は、「米國の間違った貿(mào)易政策は共倒れしかもたらさない。どの措置も、大きな代価を払うことになる。追加関稅措置は、貿(mào)易障壁を高くし、貿(mào)易コストの上昇につながる。また、世界のサプライチェーンやバリューチェーンを亂し、世界経済の発展に一層大きな悪影響を及ぼすだろう」と指摘する。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN）