2012年2月25日、英経済誌エコノミストは、中國內(nèi)陸部の発展にともなって、これまで沿海都市へ出稼ぎに出ていた農(nóng)民工が地元で働くことが可能になり、中國経済発展の歴史においてある種のターニングポイントを迎えていると報(bào)じた。27日付で環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。

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四川省のある村では、「故郷に帰って働き、家族の世話を」と書かれたポスターが至る所で見られる。80?90年代は、村から1000km以上離れた沿海都市で仕事をし、金を稼ぐことが村民の夢だった。地元政府も彼らの出稼ぎを積極的に推奨していた。

しかし、現(xiàn)在は事情が一変。多くの企業(yè)がより安い土地と労働力を求めて內(nèi)陸部へ進(jìn)出してきたことによって、この村が所屬する成都市も大きな発展を遂げてきた。地元政府は村民に地元に殘って仕事をしてもらうことを渇望しているという。

成都市へ働きに行く予定のある青年は「成都市での給料は沿海都市と比較しても遜色ないし、しかもより簡単に仕事が見つかる」と話す。一方、政府も地元に殘った農(nóng)民に対して、稅制面での優(yōu)遇や起業(yè)希望者への融資を約束するなど、狀況は3年前には想像もつかなかったほど大きく変化している。

こうした変化を象徴する寫真が重慶市の新聞に載り、大きな注目を集めた。寫真は、警察官が帰郷した農(nóng)民工の荷物運(yùn)びを手伝っているもので、農(nóng)民を軽んじることが常態(tài)化してきた中國では、これまで考えられないことだったからだ。

これらの狀況は、農(nóng)民工が遠(yuǎn)距離を経て悪條件の工場で働き、悲慘な生活を送っていた時(shí)代が終わったことを表している。企業(yè)は安いコストを求めると同時(shí)に、中國國內(nèi)市場を拡大するためにも続々と內(nèi)陸部へ進(jìn)出してくる。これが結(jié)果的に沿海都市と內(nèi)陸部の給與格差を急速に縮める作用を及ぼした。

現(xiàn)在、四川省の多くの労働者は「沿海都市までの交通費(fèi)と高い生活費(fèi)を考えると、待遇はやや劣るが実家に近い場所での仕事に大きな魅力を感じ始めている」と語っている。（翻訳?編集/HA）