2012年3月5日、新華網(wǎng)によると、全國(guó)人民代表大會(huì)代表を務(wù)める中國(guó)國(guó)家海洋局の劉賜貴（リウ?ツーグイ）局長(zhǎng)は4日、「現(xiàn)時(shí)點(diǎn)の監(jiān)視測(cè)定結(jié)果から判斷すると、東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故は、今のところ中國(guó)が管轄する海域に影響を及ぼしてはいないが、長(zhǎng)期的に見ればある程度の脅威となるだろう」との見方を示した。人民網(wǎng)日本語(yǔ)版が伝えた。

【その他の寫真】

劉局長(zhǎng)のコメントは次の通り。

2011年3月12日に福島第一原発で放射能漏れ事故が発生して以來(lái)、中國(guó)海洋部門は中國(guó)が管轄する海域において放射性物質(zhì)が及ぼす影響に関する監(jiān)視測(cè)定作業(yè)を続けている。海洋部門は、技術(shù)面での優(yōu)位性を活かし、監(jiān)視船による航行、沿岸（島）ベースステーションや海上石油プラットフォームにおける定點(diǎn)監(jiān)測(cè)などの方法によって、多元化された放射線監(jiān)視測(cè)定システムを構(gòu)築し、中國(guó)が管轄する海域の空気、海水、海洋生物など主要海洋環(huán)境媒體に対する放射線監(jiān)視測(cè)定を?qū)g施している。さらに、放射性汚染物質(zhì)の拡散による影響予測(cè)を進(jìn)め、放射能漏れ事故による放射性物質(zhì)の長(zhǎng)期的拡散について総合的判斷を下し、事故が中國(guó)に及ぼし得る影響を分析?評(píng)価した。現(xiàn)時(shí)點(diǎn)での観測(cè)結(jié)果から見て、福島第一原発事故は今のところ、中國(guó)が管轄する海域に影響を及ぼしてはいない。

放射能漏れ事故に有効に対応し、最初の防衛(wèi)線を張る目的で、海洋部門は関連作業(yè)の開拓に乗り出し、観測(cè)対象海域を日本の東?西太平洋海域まで拡大した。2011年6月と12月の2回、海洋環(huán)境放射性監(jiān)視測(cè)定チームを福島の東部沖合まで派遣、海洋環(huán)境放射線観測(cè)を?qū)g施した。第1回監(jiān)視測(cè)定の結(jié)果、福島の東?東南沖の西太平洋海域における海水および海洋生物（ムラサキイカ）に対する原発事故の影響はかなり大きいことが判明した。第2回監(jiān)視測(cè)定の結(jié)果も近く発表される見通し。

放射能漏れ事故が中國(guó)の海洋環(huán)境に及ぼす影響について、海水動(dòng)力の専門家は「海洋表層部を流れる環(huán)流の影響を受け、福島原発から漏出した放射性物質(zhì)を含む海水は、主に東の方に流れ、當(dāng)面は日本東部の西太平洋海域に影響が及ぶだろう。しかし、日本近海域には極めて複雑に動(dòng)く中?小規(guī)模の渦が存在することから、放射性物質(zhì)を含む海水の一部は太平洋の南西方向に運(yùn)ばれる可能性があり、長(zhǎng)期的には中國(guó)が管轄する海域にある程度の脅威を及ぼす。しかし、放射能汚染物の動(dòng)きやそれが海洋環(huán)境に及ぼす影響をさらに正確に判斷?予測(cè)する必要があり、長(zhǎng)期間にわたる追跡観測(cè)や評(píng)価を行うことも必要だ」との見解を示している。（編集/TF）