2012年3月7日、中國人民解放軍第二砲兵部隊（ミサイル部隊）の退役教官で軍事コラムニストの宋忠平（ソン?ジョンピン）氏はブログで「中國は軍事費をどこに使っているのか」と題した記事を発表した。以下はその概要。

【その他の寫真】

今回の両會（全國人民代表大會と中國人民政治協(xié)商會議）で、國防費が議題となっている。今年の國防予算は前年比11．2％増の6702億7400萬元（約8兆7000億円）となった。アジア地域の軍事費の増加速度は世界で最も速いという。なぜか。米國など西側(cè)諸國が中國を敵視するからだ。中國脅威論も中國の周辺國を不安にさせ、各國の國防費増加につながっている。

中國の國防費が急増する理由はいくつかある。まずは周辺國が中國の領(lǐng)土を虎視眈々と狙っているためだ。中國の「穏やかで我慢強(qiáng)い」姿勢を、彼らは「軟弱で御しやすい」ととらえている。結(jié)果的に中國は戦爭へ一歩一歩近付かざるを得なくなっている。中國は戦爭など望んでおらず、あと10年経済成長を続けたいだけだ。しかし中國の臺頭を恐れる彼らはそんな猶予も與えてくれそうにない。

さらに、上がり続ける物価、最新鋭兵器の導(dǎo)入、生活レベル向上に伴うコスト拡大が、國防費を押し上げているのだ。（翻訳?編集/AA）