2018年4月26日、韓國?朝鮮日報(bào)はこのほど「ソウル都心にある340億ウォン（約34億円）の幽霊村」との見出しで同地域の実態(tài)を伝えた。

記事によると、ソウル市鍾路（チョンノ）區(qū)敦義門（トニムン）博物館村の9770平方メートル（約3000坪）の敷地には、韓國伝統(tǒng)家屋の韓屋（ハノク）と近代的な建物43棟が集まっている。ソウル市が稅金340億ウォンをかけて既存の建物をリニューアルし、村全體を博物館のようにしたという。しかし、昨年9月の「都市建築ビエンナーレ」に合わせて開館するも、約半年の間で観光客はほとんど訪れていないという。そのため人々からは「都心の真ん中の幽霊村になった」という指摘が出ているそうだ。

また記事では、開館當(dāng)初「価値ある建物を保存した生きた博物館」とうたっていたにもかかわらず、基本的な案內(nèi)文すらないとも伝えている。ソウル市は「カフェ、ユースホステル、本屋が入る予定」と賃貸収入で投資予算を回収する計(jì)畫を明らかにしていたそうだが、現(xiàn)在まで半分以上が空室だというのだ。一部入居している業(yè)者も大半が市で募集した工房で、集客にはつながっていないとされる。

その原因について、記事は「ソウル市と鍾路區(qū)が互いに敷地所有権を主張しているから」と説明。敷地は14年に敦義門ニュータウン組合が一區(qū)域にマンションを建設(shè)する條件で寄附採納したのだが、実際に予算をかけて建物を改築したのはソウル市。鐘路區(qū)が「市が一方的に用途を変更して建物を建てた。土地の所有権は鐘路區(qū)にある」と主張する一方で、ソウル市は「文化施設(shè)は財(cái)政と運(yùn)営能力のある市が所有権を持たなければならない」という立場を示しているという。韓國では寄附採納した敷地が公園として使われると自治區(qū)に帰屬するが、博物館のような文化施設(shè)は明確な規(guī)定がないため、対立が起こったとのこと。この他にも、市のずさんな運(yùn)営実態(tài)に対する批判も提起されているそうだ。

これを受け、市の関係者は「最終竣工は20年であり、まだ臨時(shí)オープン狀態(tài)なのであまり広報(bào)されなかった」と釈明しているという。

韓國のネットユーザーからは3000件近くものコメントが寄せられている。ソウルの樸元淳（パク?ウォンスン）市長に対し「歴史が息づく立派な文化遺産として全國民から愛されるよう、広報(bào)などの改善をお願(yuàn)いします」と願(yuàn)う聲が上がるも、「まだ臨時(shí)會(huì)館狀態(tài)なんだからもうちょっと待ってみようよ」「まだ工事中だって言ってるじゃん」など擁護(hù)意見の方が優(yōu)勢だ。

一方、目立つのが6月13日に投開票される「統(tǒng)一地方選挙」関連のコメントだ。「なになに？ソウル市長候補(bǔ)の樸元淳（パク?ウォンスン）現(xiàn)市長の落選運(yùn)動(dòng)？」「そんなに選挙に介入したいの？」など同記事を報(bào)じた朝鮮日報(bào)を非難する聲も見逃せない。

この他にも、あるユーザーが「建築ビエンナーレの時(shí)に行ったけど、きれいにつくられていた。広報(bào)をしっかりしてイベントと客を流入できる工夫をしたら、新たな観光地として十分に可能だと思う」と肯定的なコメントを寄せるなど、全體的に反応も上々のようだ。（翻訳?編集/松村）