2018年5月9日、英BBCの中國(guó)語(yǔ)版サイトは、中國(guó)の李克強(qiáng)（リー?カーチアン）首相がこのほど、中國(guó)の首相として7年ぶりに日本を訪問(wèn)したことに関連し、「日中の雪解けはなぜこのタイミングなのか」とする記事を掲載した。

記事は冒頭、日中韓首脳會(huì)談に出席するため8日から日本を訪問(wèn)している李首相について「2011年以降で初めて日本を訪問(wèn)した中國(guó)の首相」と紹介した。

その上で、中國(guó)の習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席が初めて安倍晉三首相と電話會(huì)談し、北朝鮮問(wèn)題について話し合ったこと、安倍首相が秋以降の年內(nèi)に訪中する方向で調(diào)整しており、習(xí)主席が來(lái)年6月に大阪で開(kāi)かれる20カ國(guó)?地域（G20）首脳會(huì)合出席に合わせて國(guó)賓として訪日する案が有力になっていると日本メディアが報(bào)じたことを紹介?！溉毡兢戎袊?guó)の関係は改善へと向かっていることが見(jiàn)て取れるが、両國(guó)を接近させた背景には何があるのか。尖閣諸島をめぐる爭(zhēng)いと第二次大戦の歴史問(wèn)題がいまだ解決しない中で、日中のこの微妙な関係は継続できるのか」とした。

記事は、尖閣諸島をめぐる爭(zhēng)いについて「日本が2012年に尖閣諸島の國(guó)有化を発表し、日中関係は『氷河期』に入った。両國(guó)は繰り返し艦艇や戦闘機(jī)を尖閣周辺に派遣して領(lǐng)有権をアピールし、日本の右翼勢(shì)力が視察として島に上陸すると、領(lǐng)海領(lǐng)空侵犯として相互に批判し合い、中國(guó)は2013年に東シナ海に防空識(shí)別圏を設(shè)定した」とした。

また、歴史問(wèn)題については「南京大虐殺や慰安婦、歴史教科書、集団的自衛(wèi)権の行使容認(rèn)を含めた憲法解釈変更や関連法整備、第二次大戦中のA級(jí)戦犯を祭る靖國(guó)神社への首相の參拝の是非など、中國(guó)は日本が歴史責(zé)任から逃避していると一貫して非難してきた」とした。

記事はそうした狀況を伝えた上で、「安倍首相は2014年11月、北京で開(kāi)催されたアジア太平洋経済協(xié)力會(huì)議（APEC）首脳會(huì)議に合わせて習(xí)主席と25分間の歴史的會(huì)談を行った。両首脳が終始かたい表情で握手した寫真は、日中関係を象徴する重要な記號(hào)となった」とした一方で、「2017年に入ると、経済協(xié)力が次第に現(xiàn)れ、日中関係に微妙な変化が見(jiàn)られるようになってきた」とした。

その上で記事は、「日中関係改善の主な要因は、経済的配慮だ」とする一橋大學(xué)の王雲(yún)海（ワン?ユンハイ）教授の見(jiàn)解を紹介した。王教授は「中國(guó)と日本は経済貿(mào)易分野でより多くの共通利益を持っている。トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)が就任後に保護(hù)主義的な貿(mào)易政策を追求したこともまた、日中を近づける間接的な契機(jī)となった」と指摘した。王教授は「日中の関係改善は今後も継続し、安倍首相の訪中と習(xí)主席の訪日が実現(xiàn)する可能性は高い」との見(jiàn)通しを示し、「両國(guó)は一定期間の対立を経て、対立は國(guó)家に利益をもたらさないことを相互に認(rèn)識(shí)するようになった。今回の関係改善は一時(shí)の思いつきではない。長(zhǎng)期的な利益を考慮したものであり、（改善が）すぐに消えることはない」との認(rèn)識(shí)を示した。（翻訳?編集/柳川）