2012年3月29日、「フォックスコン（富士康）」のブランド名で知られる世界最大のEMS(電子機(jī)器受託製造サービス)企業(yè)?鴻海精密工業(yè)が、シャープの筆頭株主となることがわかった。シャープは27日、同社との資本業(yè)務(wù)提攜を発表した。第一財(cái)経日?qǐng)?bào)の報(bào)道。

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臺(tái)灣に拠點(diǎn)を置く鴻海グループは、第三者割當(dāng)増資によって出資比率が9．9％となる。シャープは2012年3月期の連結(jié)純損益2900億円と、會(huì)社設(shè)立以來最大の赤字を記録することになるが、これによって1300億円の資金調(diào)達(dá)を得る。

第一財(cái)経日?qǐng)?bào)は、この資本業(yè)務(wù)提攜は極めて異例のものと報(bào)道している。従來、日本の業(yè)界にとって臺(tái)灣メーカーは常に格下の存在だった。しかし、単なるコスト安を強(qiáng)みに発展してきた鴻海精密工業(yè)は、自社の設(shè)計(jì)部署によってODM(他社ブランドの受託製造)をこなすまでになった。日本企業(yè)にとっては緊密な提攜先であると同時(shí)に、その利益を食いつぶしかねない存在でもある。かつては、「日本の電子産業(yè)にとって最大の敵」とも言われたほどだ。

その敵陣から持ちかけられた投資の手。その裏には、「鴻海精密工業(yè)の焦燥感がある」と記事では分析している。創(chuàng)業(yè)者で會(huì)長(zhǎng)のテリー?ゴウ(郭臺(tái)銘)氏にとって、目下のライバルは日本の各企業(yè)ではなく、総合力に秀でた垂直統(tǒng)合型のメーカー、韓國のサムスングループだ。厚い國家資本を背景に、販売數(shù)世界首位のテレビ、出荷臺(tái)數(shù)世界3位のタブレットPCなど、世界市場(chǎng)で上位に立つ複數(shù)の製品を抱えるサムスン。彼らの持つ強(qiáng)みこそ、鴻海精密工業(yè)に欠ける點(diǎn)となっている。

一方の鴻海精密工業(yè)は、巨大なEMS企業(yè)の宿命として、市場(chǎng)の変化や顧客の事情によって大きく社運(yùn)を左右される。數(shù)年前、大顧客であるモトローラの不振によって、フォックスコンブランドは大きく傾いた。そして、アップルの臺(tái)頭によって安泰な今日がある。同社を強(qiáng)化するにあたり、新事業(yè)で企業(yè)構(gòu)造を再構(gòu)築するよりも、他社との提攜関係を結(jié)ぶ方がより迅速にサムスンに対抗できる手段となる。

そこで、なぜ日本企業(yè)を選んだのか？それは長(zhǎng)年に渡って培ってきた技術(shù)、生産體制、ブランド力である。米アップル社に液晶パネルを提供する主要メーカーであるシャープとの提攜は、鴻海精密工業(yè)にとってサムスンに挑戦をかける大きな資本となる。同社は、テレビ用液晶パネルを生産する堺工場(chǎng)を擁するシャープ子會(huì)社から、株式の46％を取得する。

「我々は間違いなく、日本企業(yè)の見方に立つ友人であり、敵などではない。日本の敵は南（＝臺(tái)灣）ではなく、西（＝韓國）にいるだろう」―テリー?ゴウ會(huì)長(zhǎng)は昨年、日本のメディアに対してこのような発言もしている。韓國企業(yè)を敵視する臺(tái)灣企業(yè)は、実は鴻海精密工業(yè)のみにとどまらない。“臺(tái)灣半導(dǎo)體業(yè)界のゴッドファーザー”とされるTSMC（臺(tái)灣積體電路製造）のモーリス?チャン(張忠謀)會(huì)長(zhǎng)は、「サムスンは恐ろしきライバル。韓國政府のバックアップによって、半導(dǎo)體製造業(yè)の競(jìng)爭(zhēng)に不均衡をもたらしている」と話し、PC関連機(jī)器メーカー大手?ASUS(華碩電脳)のジョニー?シー(施崇棠)CEOは「サムスンは他社を模倣することに長(zhǎng)け、そのうち相手をのっとってしまう」と形容している。(翻訳?編集/愛玉)