人民網(wǎng)日本語版 2018年5月16日(水) 22時(shí)40分
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東京理科大學(xué)栄譽(yù)教授の藤嶋昭氏は日本人の學(xué)者でありながら、中國科學(xué)院院士をなんと3人も育て上げている。寫真は東京理科大學(xué)で自著「科學(xué)者と中國古典 名言集」を手に取る藤嶋氏。
東京理科大學(xué)栄譽(yù)教授の藤嶋昭氏(76)は日本人の學(xué)者でありながら、中國科學(xué)院院士をなんと3人も育て上げている。人民日報(bào)が伝えた。
藤嶋昭氏は、この3人の「高弟」について「彼らは非常に優(yōu)秀。聡明であるばかりか努力家で、私はそんな彼らを勵(lì)まし続けたに過ぎない」と謙虛に答え、幸せそうな表情を浮かべた。
中國工程院外國籍院士でもある藤嶋氏は日本の著名化學(xué)者であり、これまでに多くの賞を受賞している。昨年には日本政府から最高の栄譽(yù)である文化勲章を受賞したばかりか、ノーベル賞の候補(bǔ)者にもノミネートされた。
東京大學(xué)の教授として教鞭を執(zhí)り、退職後は神奈川科學(xué)技術(shù)アカデミー理事長に就任。また、科學(xué)技術(shù)振興機(jī)構(gòu)中國総合研究センター長や東京理科大學(xué)長としても、日中両國の科學(xué)技術(shù)交流、特に両國の若手研究者への協(xié)力を積極的に促進(jìn)し続けてきた。
■「中國の発展は速すぎる」
北京で學(xué)術(shù)會(huì)議に出席し東京に戻った翌日の5月5日は土曜日だったが、藤嶋氏は東京理科大學(xué)の學(xué)長室で仕事をしていた。狹い室內(nèi)にはさまざまな賞狀が並べられていたが、藤嶋氏が最も重視している「賞狀」は彼の教え子たちであり、特に數(shù)十人の優(yōu)秀な中國人留學(xué)生を誇りにしている。
1970年代後半、中國の公費(fèi)訪問學(xué)者が、藤嶋氏の研究室を訪れた。そのことをきっかけに藤嶋氏は中國と深い縁を結(jié)ぶことになり、その後毎年中國の學(xué)術(shù)會(huì)議に出席し、共同研究を展開し、交流プログラムを推進(jìn)しており、その回?cái)?shù)は現(xiàn)在までに100回以上に及ぶという。
藤嶋氏は40年前に初めて中國を訪れた時(shí)のことを、今もはっきり覚えているという。北京の街頭には走る車もほとんど目にすることができず、外國人は指定されたホテルにしか宿泊できず、多くの場所が外國人には開放されていなかった。そして、「中國の発展は速すぎる。中國があれから40年後に、世界も注目する成果を手にするとは、當(dāng)時(shí)誰も予想していなかった」と語った。
藤嶋氏は過去を振り返ると感慨もひとしおだとし、「中國は現(xiàn)在、世界2位のエコノミーとなったばかりか、科學(xué)技術(shù)力でも世界トップに躍り出た?;瘜W(xué)研究を例にとっても、かつての中國にはほとんどまともな実験設(shè)備も揃っていなかったが、今や中國の多くの実験條件は日本よりも先進(jìn)的だ」と話す。
■「祖國に戻り科學(xué)研究を進(jìn)めるべき」
藤嶋氏は教え子の博士課程在學(xué)者が中國に帰國して働くことを検討していたとき、「帰國して働くことこそより良い帰著點(diǎn)。ドクターとポスドクで學(xué)んだことは、帰國して働くための基礎(chǔ)づくりではないか」と力強(qiáng)く賛同したという。藤嶋氏は教え子を引き止めて日本で働くように勧めたことは1度としてないという。なぜなら留學(xué)生は帰國して祖國のために奮闘すべきだと考えているからだという。
藤嶋氏は2006年、自身の研究室で5年間勤務(wù)した張●▲氏(ジャン?シントン、●は日へんに斤、▲は丹へんに彡)に対して「君は帰國するべきだ。私はここで仕事を提供し続けることは保証できるが、君の將來の発展は保証できない。君自身のことを考えるならば、祖國に戻り科學(xué)研究を進(jìn)めるべきだ」と話したという。そして張氏は翌年、中國の東北師範(fàn)大學(xué)に戻り教鞭を執(zhí)り、現(xiàn)在までに博士12人、修士22人を育て上げた。
藤嶋氏は40年間にわたって中國人留學(xué)生を30人以上を育て上げた。彼らは博士課程修了後に帰國し、中國の有名學(xué)府や科學(xué)研究所に勤務(wù)している。そんな教え子の中から姚建年(ヤオ?ジエンニエン)氏、劉忠範(fàn)(リウ?ジョンファン)氏、江雷(ジアン?レイ)氏の3人が中國科學(xué)院院士に選ばれている。
■「中國の古典書籍から得るものは非常に多い」
藤嶋氏は今年3月末に東京理科大學(xué)の學(xué)長を退任し、自分の好きなことにより多くの時(shí)間を費(fèi)やすことができるようになったという。そして、「今やっている2つのことは、どれも中國と関連している。まずは専門的な研究で、光觸媒の國際協(xié)力を推進(jìn)すること、2つ目は科學(xué)教育活動(dòng)で、多くの子供たちに理科を好きになってもらうことだ」と語る。藤嶋氏によると、1つ目については、教え子の江雷氏と協(xié)力し、毎年何度も訪中しているのだという。また先ごろ藤嶋氏は北京市から、中関村海外戦略科學(xué)者としても招聘されたばかりだ。
自然科學(xué)者ではあるが、藤嶋氏は中國の古典書籍を100冊以上も読んだことがあるという。藤嶋氏は、「中國の古典書籍から得るものは非常に多い」ということで、小學(xué)生の頃から「論語」といった中國古典を?qū)Wび始めたが、當(dāng)時(shí)はまだあまり中國文化を理解していなかったという。博士課程を修了後、科學(xué)研究に従事する中で、中國文化が非常に魅力的であることに突然気づいたという藤嶋氏は、先賢たちの數(shù)千年前の言葉は今日の科學(xué)研究に対しても、啓発の大きな意義を備えているとの見方を示している。
藤嶋氏は2016年に「科學(xué)者と中國古典 名言集」を出版した。藤嶋氏は、「孔子や韓非子など中國の先賢が數(shù)千年前に語った言葉は、現(xiàn)代の有名科學(xué)者の言葉と非常に似通っている。私はこれを少しずつ記録し、一冊の本にまとめ上げた。若い科學(xué)研究者がこの本を読み、知恵を汲み取ることを願(yuàn)う」と述べた。そして藤嶋氏は子供でも読めるよう、妻からの提案を受け昨年、「やさしい 科學(xué)者のことばと論語」を出版した。
藤嶋氏はインタビューの最後に、「中國文化の魅力は限りが無く、すべての中國人は自國の文化に自信を持つべきだ」と誠意を込めて語った。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YF)
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