2018年6月2日、北朝鮮が中國(guó)內(nèi)の北朝鮮レストランから脫出し、韓國(guó)に亡命した女性従業(yè)員12人の送還を聲高に要求している。米國(guó)に対してはいったん中止になった首脳會(huì)談の「復(fù)活」を求めて低姿勢(shì)に徹したが、仲介役の韓國(guó)には「平和と統(tǒng)一のための先決條件」などと強(qiáng)硬な態(tài)度を見せている。

12人は16年4月、男性支配人1人と共に當(dāng)時(shí)働いていた中國(guó)浙江省寧波の北朝鮮レストランを離れ、マレーシア経由で韓國(guó)に亡命した。計(jì)13人の集団脫北は珍しく、しかも大半が若い女性とあって韓國(guó)內(nèi)で大きな反響を呼んだ。

集団脫北後、北朝鮮は「韓國(guó)の情報(bào)機(jī)関によって拉致された」と送還を談判。韓國(guó)內(nèi)でも入國(guó)の公表が樸槿恵政権下で行われた國(guó)會(huì)議員選挙の投票日5日前だったことから、「選挙対策では」と疑問視する聲が上がっていた。

その後、13人の動(dòng)靜はほとんど伝えられていなかったが、5月10日、韓國(guó)のテレビ局は男性支配人のインタビューを放映。男性支配人は「當(dāng)初は妻と2人で脫北しようとしたが、國(guó)家情報(bào)院（韓國(guó)の情報(bào)機(jī)関）の職員から従業(yè)員を全員連れて脫出するよう指示を受け、従業(yè)員たちを脅して脫北した」と発言、波紋が広がっている。

ハンギョレ新聞は女性従業(yè)員の話として「マレーシアに到著して、タクシーに乗ってどこかに向かった。韓國(guó)大使館だった。その時(shí)、韓國(guó)に行くということを初めて知った」と報(bào)道。別の女性従業(yè)員は「韓國(guó)大使館で自分の意志で脫北したという供述書に署名をしなければならなかった。北朝鮮に帰ることもできない狀況だったため、選択の余地がなかった。今からでもできるなら、母親のもとに帰りたい」などと訴えているという。

こうした動(dòng)きを受け、左派系の弁護(hù)士団體「民主社會(huì)のための弁護(hù)士會(huì)」は李炳浩?前國(guó)家情報(bào)院院長(zhǎng)らを告発。ソウル地検が捜査に乗り出した。韓國(guó)政府は「南北が対話を通じて問題を解決していこうとする立場(chǎng)に変わりはない」としている。

女性従業(yè)員について、北朝鮮の朝鮮中央通信は5月29日、「民族的和解と平和の気流が流れている今、被害者（女性従業(yè)員）の家族をはじめ、わが人民たちは期待を抱いて愛する娘たちが戻ってくることを待ちわびている」との論評(píng)を配信。送還を拒否した場(chǎng)合は「（4月27日の南北首脳會(huì)談後に発表された）板門店宣言の履行に逆行する重大な犯罪行為になる」と主張した。

北朝鮮の複數(shù)の対外向けメディアは、日本と韓國(guó)が軍事情報(bào)を共有する軍事情報(bào)包括保護(hù)協(xié)定（GSOMIA）の破棄も要求。聯(lián)合ニュースは「1日から始まった南北閣僚級(jí)會(huì)談を皮切りに南北間の分野別會(huì)談が急ピッチで進(jìn)むと予想される中、韓國(guó)世論の攻勢(shì)に乗り出したものとみられる」と伝えている。（編集/日向）